薬物依存症からの回復を目指す

モモちゃの言いっぱなし!

刑務所

最初に🫡

ブログ立ち上げからほぼ毎日更新してきましたが、今週から不定期、週一くらいのペースで記事を書いていきたいと思います。

よろしくお願いします😌

 

 

最近、刑務所の映像がテレビでよく流れてるのを見ますよね⁈

長期刑、短期刑、無期刑、薬物事犯の受刑者、仮釈放を迎えた人、少年刑務所女子刑務所の日常など、以前はあまり見れなかった映像が、最近よくテレビで流れてます。犯罪が増加傾向にある中で、刑務所の存在意義が問われるようなものが多いと感じていますが…、

どうでしょう?

 

モモは2度の受刑経験があります。

昔はテレビなどで刑務所の内側が放送されることはなかったので、刑務所のイメージは「プリズンブレイク」や「塀の中の懲りない面々」とか、高倉健さん主演の「網走番外地」などフィクションの刑務所を想像していましたが、どれも現実の刑務所とはかけ離れていました。

あたりまえだよね^^;。

いきなり地獄のような世界に放り込まれるのではなく、留置場→拘置所→刑務所の順番で厳しさの増すルールを教え込まれて、徐々に現実を受け入れるような感じです。ちなみに刑務所は、矯正という名のもとに犯罪者というレッテルを叩き込まれますが地獄ではありません。

衣食住がすべて保証され、仕事もあり、自由時間も一応はあります。体調が悪くなれば医師に見てもらえるし、半年くらい真面目にやってれば処遇も変わり、月一でお菓子を食べることもできるようになります。ちなみに祭日にもお菓子が出ます。

モモは、最初は関東の刑務所、2度目は本州西にある刑務所。2度目は累犯刑務所になるはずですが、何故かどちらも初犯刑務所でした。

ちなみに累犯刑務所はB、初犯刑務所はAと表記されるようです。

入所の最初の2週間は一番厳しい新人訓練期間。まだシャバの生活感も抜けてないので、辛さを感じる2週間です。

この2週間で刑務所の基本的なルールを教え込まれ、面接や適性検査を行い、どこの工場に配属するかが決められます。この時、シャバでの職歴はあまり顧みられません。シャバで料理の仕事をしていても、炊事の工場に行く訳ではないです。でも、学歴は選別に多少影響があるような話しを聞いたことがあります。

モモは洋裁工場でしたが、実際ミシンや針を使用することはなく、商品の梱包やエコバッグの作製など、なんでも屋みたいにいろんな作業をやりました。

夏は暑く冬は寒い、あたりまえのことですが、刑務所には冷暖房などは基本ありません。

作業をする工場には大型の扇風機があったり、ストーブが置かれたりしますが、居室にはありません。あっ!団扇があったか…(^^;;。

でも最近の夏の厳しさは半端じゃないので、雑居に限って扇風機が今はあるようです。

それでも、モモが服役中に熱中症で外の病院に救急車で運ばれた受刑者が何人かいました。

冬は霜焼けが半端なかったです。霜焼けなんて子供がなるものだと思っていたら、大人もなるんですね。指が変色して皮が剥け、腐ってしまうかと思うほどの霜焼けの受刑者が、モモを含め何人もいました。医務で未知の軟膏を塗ってもらいましたが、あまり効果なかったと思います。

 

辛い受刑生活ですが、楽しみもあります。

それは、毎日の食事!

管理栄養士が栄養バランスを考えた献立を、炊場(すいじょう)に配属された受刑者が作ります。刑務所の飯は臭い飯とか言われますが、とんでもないです。主食の麦飯のにおいがその言葉の所以になってるようですが、昔はわからないけど、モモには臭いなんてまったく感じなかったです。カロリー計算もしっかりされていて味は若干薄味ですが、バラエティに富み毎食美味しくいただいていました。高血圧や糖尿病などの持病がある受刑者は、刑務所のヘルシーな食事で良くなるみたいですよ。

高齢受刑者は歯に難がある人が多く、そんな受刑者には「きざみ食」といって、おかずが細かくきざまれていたり、ペースト状にされたものが出されていました。モモも歯に難があったので、一時期食べていました。

クリスマスには鶏肉、お正月にはおせち、お花見の季節には紅白まんじゅうもありました。

至れり尽くせりですよね。

 

もう一つの楽しみは読書でした。

刑務所の図書で借りれる本もありましたが、家族が面会時に差し入れてくれる本。

これが、無意味な余暇時間を有意義に変えてくれました。

 

刑務作業は、炊場や洗濯、営繕(大工)などを除き、ほとんどが座り仕事です。時間も16時すぎには終了します。残業はありません。

仕事にはノルマも基本的にはなかったです。

作業中は厳しい交談禁止ルールがあり、受刑者は黙々と作業をしますが、疲労感はあまり感じなかった…。風呂がある日は風呂に入って居室に戻り夕食。18時から21時までテレビが見れます。21時には消灯ですが、若干光りが弱まる程度で居室は明るいまま。疲労感もなく、明るい蛍光灯の下で眠るのは最初は慣れませんでしたが、そのうち眠れるようになりました。

でも、眠れなくて眠剤を飲む受刑者は、部屋の明かりに関係なくたくさんいたと思います。

うなされてる人もよくいた…。

 

最初の懲役は、弁当持ちでもあったので2年と10月。長かったけど、それでもしょんべん刑だと言われていました。

今考えると、たしかにあっという間とも思えなくもないですが…長くいるような場所ではないです。と言うか、入るような場所ではないです。入ってはいけない場所です。

特に、薬物依存症のクライアントには酷な場所だと思います。

刑務所で受刑者にかかる経費を知ってますか?

年間で一人400万くらいかかるそうです。

ダルクなどに入寮する場合は、ネットで調べてみたらだいたい年間200万くらい。

生活保護費で助成を受けたとしても、刑務所費用の半分ですみます。社会生活も続けながら納税もして治療もできて、こちらのほうが良いはずなのにね。

 

刑務所のお話しはネットやYouTubeなどにたくさんあるので、モモのお話しはこれで終わりにします。

マーシーさん(田代まさし)のYouTubeで、刑務所のお話しがよく取り上げられているので見てみてください、リアルで面白いよ。

モモより一回だけ、入所回数が多いんだよね。

 

モモもまた何かあれば記事にしますね。

 

※弁当持ち…執行猶予中の身