薬物依存症からの回復を目指す

モモちゃの言いっぱなし!

依存症外来

最近、薬物依存症専門病院へ行ってきました。

これからも通院を続ける予定です。

 

薬物依存症専門の病院に行くのは実は三度目。

一度目と二度目は、薬物をやめるために行ったというよりも、裁判での心証を良くするために行ったというのが本当のところ。

今回は薬物依存症の治療と回復のために、行きました。

 

薬物依存症は、脳の病気ですよね。

覚醒剤などの違法薬物は、精神に異常をきたすとありますが、精神の異常は脳の異常だとモモは思います。異常というのも適切な言葉ではないような気もしますが…。

医療機関では症状に合わせて受診する科が分類がされてますが、精神と脳は同じものだと思ってます。

もちろん素人考えですから、厳密には分類されるべく分類されているのだとも思いますけど。

今回行った病院は都下にある病院ですが、

乗り換えなしで行けたからよかった^_^。

駅からもそんなに離れてないので尚更よい。

病院に受診希望のメールをしたのは約一ヶ月前。

やっぱり日本で最先端の依存症外来だから予約もたくさんあるみたいでした。

受診日の二週間前に受診意志の確認がメールで来たので、その意志を返信。

予約時のメールを含め、三度くらいメールのやりとりがありました。

対応がちゃんとしてると感じた。

今までに行った病院も、決して適当だとは思いませんが、個人病院ならではの軟弱さは感じていました。

 

駅から徒歩で7分、病院は東京ドーム3個分の敷地に建てられていて、大きな建物が少し見えて来たけど、正門はまだ先のほう。

この日は本降りの雨で、雨の中を歩いて行きました。家族も来てくれた。

病院は横に長くて二階建て、正門から正面玄関までも少し距離があって、タクシー乗り場や送迎バスの発着所もありました。

 

玄関を入ると、中も広い!

「うわぁ〜病院だよ…ここ…」

紹介状が必要になるような大きな総合病院と内部はあまり変わらない気がしました。

ここも基本紹介状が必要ですが、料金を負担すれば受診は可能です。

患者さんの数は違うものの、初診受付から診察受付まで、大病院と何ら変わりない。

自動精算機や再診受付の機器もありました。

床に色分けされた道案内の線を辿りながら、ここは病院で、自分はやっぱり患者なんだと自覚してました。

診察室もたくさんあって、たくさんの人が診察を待っていました。

薬物依存症外来ですからね、奇抜に見えちゃう人は同族かと思ってしまったり、若くて綺麗なお姉さんがいると、この人ならスリップしちゃうかも…なんて🫣まだまだ頭の中には薬物が染みついているようです。

 

予約時間から10分すぎた頃にモモの受付番号が呼ばれたので、診察室の前に行って、入っていいのかわからずに右往左往していると診察室のドアが開き、見知った顔がありました。

モモの初診を担当してくれるM先生です。

もちろんモモは初対面ですが、先生の事はよく知っていて、YouTubeに出演されてる動画も見てるし、M先生が書いた薬物依存症の本や、翻訳、監修をされてる本もたくさん読んでいます。M先生はあの清原さんの主治医だったと思います。

この病院にM先生がおられるのは知っていましたが、初診でお会いできて診察されるとは思っていませんでした。

何故なら動画などで、初診は部下が担当するようなことを言われてた気がしたからです。

 

診察室にはM先生と記録担当の女性がいました。白衣を着てたから看護師さんかな…。

挨拶をして椅子に座って面と向かうと、やっぱりM先生でした。

最初に「…さんは、私の本を読んでくださってるそうですね?」みたいなお話しから始まりました。

最初、受診希望のメールを出した時に、現状のあらましを書いて送信したのですが、そこにM先生著作の本を読んでいることを書いていました。それをきっかけにお話しを始められたのですが、メールもチェックされてるんだと思うと、自然に信頼感が湧きました。

聞き覚えのある声で、わかりやすく丁寧に話してくれて、モモが話したい事や、聞いてほしいことを上手く引き出そうとしてくれてたと思います。

なぜ、病院を受診する気になったのか?

それは聞かれなくても話そうとしていたことです。

今までのブログの記事を読んでくれた人はわかると思いますが、モモは一人じゃないです。

薬物依存症を理解してくれようとしてくれる家族がいます。その家族が、薬物に渇望するモモの姿を見て、共依存になるような行動がありました。そこでスリップしてしまえば、それを必ず繰り返すことになる。

しかも家族まで巻き込んでしまう。

さすがにヤバいと思いました…。

それを先生に話すと、

「ある意味薬物を勧めるような真逆のやり方で、いい方向に向かったのはラッキーだった」と言われました。

「ただし、それは一度しか使えないね」

とも言われました。

すごく的確な言葉だったと思います。

責めるでもなし、同情するでもなし、冷静に判断する医師の言葉だと思いました。

M先生の違法薬物に対する考え方は、動画や本で何度も見聞してるので、最初から最後まで同じ価値観で会話をしていたような気がします。

スリップのことを話した時は、

「逮捕されなくてよかった」

「刑務所に入ることほど無駄なことはない」

そのようなことを当たり前のように何度も話されていました。

モモの両親の事、薬物の使用歴、逮捕歴、刑務所の事、ブログやX(Twitter)の事などたくさん話したと思います。

モモの今の精神状態は出所時のクリーンな状態に近いのですが、それを維持できている繋がりも、まわりの環境も、いつまでもいい状態で続くとはかぎらない。

悪いことや負担になることが重なると、スリップする可能性は高いとも言われました。

 

最後にM先生から勧められたのは、グループプログラムへの参加でした。

画期的な治療法もなく特効薬もない薬物依存症だから、現状もっとも効果があると思われる回復プログラムを勧めてくれたんだと思います。

その話しが出るのは何となくわかっていたので、モモは今までに経験したNA参加や臨床心理士との面談のことを話し、自分にはグループでのプログラムは合わない旨を伝えました。

M先生は、「それではしばらくの間は近況報告に来てください」と言われました。

 

ちなみに臨床心理士との個人面談は、保険適用外なので、すごく高いそうです。

 

終わってみると、一時間以上話していました。

最後の最後まで、刑務所に入ることほど無駄なことはない、人生の時間がもったいないと言われていたと思います。

次の予約日を決めて、家族と一緒に挨拶して診察室を出ました。

 

X(Twitter)にポストした尿検はありませんでしたが、性感染症などに罹患してないか調べるための血液検査がありました。

病院に行ったことで、改めて自分が薬物依存症のクライアントであることを自覚しました。

病気に罹患したからには、医師の助けを受けながら自分で治療していく責任があります。

それはどんな病気にも当てはまることだと思っています。

病院に行ってすぐ何かが変わる訳じゃないけど、回復を目指すなら行くべきだし、モモは行ってよかったと思います。

 

まだスタートしたばかりだけどネ。

 

※NAとはナルコティクスアノニマス