薬物依存症からの回復を目指す

モモちゃの言いっぱなし

幻覚、幻聴、フラッシュバック③

幻覚、幻聴についてお話しするのは3度目になります。以前掲載した①と②は、モモの体験から書き出したものです。

モモの薬物使用歴が10年以上とはいうものの、自分なりに量や回数を調整しながら使用していたし、現在は回復を目指してやらない日を続けているので、薬物による幻覚や幻聴、フラッシュバックは今のところ出ていません。

頻繁に使用していた時期も、自分がおかしくなっているような自覚もありませんでした。

 

使用が常習的になっていった頃、ある人と定期的に会い使用することがありました。使用量は少なく、お泊りして朝帰りしても普通に食事ができていました。

ある時2人で、

「これ(覚醒剤)、いつまで続けるの?」

みたいな話しをしたことがあります。

モモは始めたばかりだったけど、お相手は、

モモより少しばかり長かったのかな…。

もう、やめないといけないように感じていたのかもしれません。

「頭が、おかしくなりそうだと思ったら、やめないとね」

「そうだね、そうなる前にはやめないとね」

浅はかな会話ですよね…⁈ 

まだ楽しくて、素晴らしい薬に出会えたと夢中になってた時期でしたから、やめるなんて考えはこれっぽっちもなかったと思います。

その人は一人暮らしで、半年くらいお付き合いがありましたが、「薬物をやめるため」と言って実家に帰郷しました。

でも、結局は地元でも使用はやめられなかったみたいです。

 

薬物を使用して頭がおかしくなるということはあまりないと思いますが、薬物を使用しすぎて頭がおかしくなることはあります。

これはモモが何度も言っていることですが、身体に入れる物質は、薬物だろうが食物だろうが飲み物だろうが、過度な量を摂取すれば必ず副作用があるということです。典型的なのはオーバードーズですが、そこまでいかなくても、幻聴や幻覚、妄想を抱くことがあります。

覚醒剤は中枢神経系に作用します。

用法用量を守らずに無茶な使い方をしていれば、神経細胞を壊すと言われています。しかも、その量は人よっても違います。

モモが使用していた時は、初心者は3、少しばかり馴染んだら5、レギュラーは8〜10なんてのがありましたが、初心者の量の半分くらいでも死亡した例があるのを聞いたことがあります。薬物はアルコールと同じで、その使用する人の体質によって効果の度合いが違います。

過度な量、回数を使用すると自分をコントロールできないような副作用があると思います。

そういった過度な使用で、奇行を体験した方の懺悔や後悔の話しはYouTubeなどにもあるので見てみてくださいネ。

 

モモのまわりにはあまりいませんでしたが、

この人ヤバくない⁈、って人…いました。

ある日、三人で使用してた時に、みんなで同じ量の覚醒剤を摂取しましたが、一人だけ「少ないからもう少し足したい」と言い出し、10入れたいと言われました。大丈夫かなっと心配はありましたが、希望通りに摂取させるとヤバいことに…。素っ裸のままドアスコープを覗きだした…(これはいずれモモもやるようになります)。そしていきなり「暑いから外出する!」と言い出した…しかもスッポンポンで!

家主さんと協力してなんとか落ち着かせ、少し休ませてタクシーを呼んで帰宅させました。

初めての事だったのでモモは困惑してしまったのですが、家主さんは経験があったようで、上手く対処してくれました。

「知らない人呼ぶのは嫌なんだよね…あんなのたまにいるからさぁ…」

このことはモモにも責任があったことなので、

よ〜くお詫びして、その後も何もなかったで良かった…。

あとは、メールのやりとりで被害妄想がある人や勘繰りが強い人もいましたが、そういう人にはやんわりとお断りメッセージをして、会うことはなかったです。

でも、家族に対してのモモの勘繰りはあったと思います。普通じゃ考えられないような酷い言葉を言ったり、酷い態度をとって、辛い思いをさせてしまったと思ってます。🙇🙇🙇

 

一大事だぁ〜!ってのは、上に書いたことくらいだったと思います。

いつから頭がおかしくなり始めるのか…

そんな判断は自分ではできないョ。

判断できたとしても、自分の意志でやめることなどできませんョ!

過度な薬物使用が、身体や脳に悪い影響を及ぼすことは実際にあります。特に脱法ドラッグやデザイナーズドラッグは適量でも精神障害になってしまう場合もあります。一時期、脱法が流行ってた頃にいろんな事件があったよね。

薬物摂取して事故を起こした運転手が、ヨダレを垂らしてた映像…怖かったです。

「トー横」が注目されてテレビが取り上げ、やっと認知されましたが、市販薬のODも昔からあったんだよね。

 

モモは毎日使用するとかではなかったし、かと言って、たまポンでもない少し緩めな薬物使用だったはず…な、の、で、

ブログの記事もそんな雰囲気になっていると思い、自分と薬物使用経験のない方たちに釘を刺すつもりで記事を追加しました。

これでも緩いかもしれないけど…

どうか、お役に立ちますように^_^

 

 

 

 

 

 

名作

今週のお題「名作」

モモちゃにとっての名作は…なんでしょう。

考えちゃダメ、悩んじゃダメ😖

素直な気持ちになって

一番最初に頭に浮かぶ思い出の名作は…。

 

山田太一さん脚本の「男たちの旅路」。

 

モモちゃが10代の頃テレビの再放送で見ました。このドラマを名作にあげる方は他にもいるのではないかと思います。

リアルタイムで放送されたのは1976年〜1982年。3話で構成されたお話しが第3部まであり、スペシャルを入れて全13話ありました。

出演は鶴田浩二さん、水谷豊さん、森田健作さん、桃井かおりさん、他。

そして、ドラマのOSTミッキー吉野グループ(ゴダイゴ)でした。

感受性の一番強かった時期に見て、自分のものの考え方や行動に影響を与えたテレビドラマです。

鶴田さん演じる吉岡司令補のセリフは、今でも記憶に残っています。

「迷惑をかけることを恐れるな胸を張れ」

「お前が一生かかって暴いても、まだ裏はあるんだ」

「建前を言う奴は、腹の立つものだ。殴られるぐらいは仕様がない」

「人間はそんな甘いもんじゃないぞ」

他にもありますが、どのセリフも、モモちゃの生きていく上での処世術になった気がします。

フィクションの世界ですから、それを指針にして実人生を生きていくと矛盾を感じることもありますが、それでも、それを受け入れて生きたいと思えるほどの心に残る言葉でした。

水谷さん演じる陽平や、森田さん、桃井さん、

柴敏夫さんと同じ目線になって、鶴田さんの言葉に耳を傾けてたと思います。

ドラマの影響もあって、警備員(ガードマン)の仕事もやりました。市場の夜勤警備でしたが、制服と制帽でキメて敬礼!懐中電灯🔦を持って深夜の長い廊下をカツン、カツンと歩く靴の音はドラマとダブり、自分で自分をカッコいい〜って思っていたと思います。

あまりにハマって、普段も制服着てました^^;

音楽も良かった!

ゴダイゴがまだ全国的に認知される前の、ミッキー吉野グループが音楽を担当しました。

ドラマ同様に、このOSTを名作名盤にしている方もいると思います。

今でもネットで高値で売られていますよね⁈

今自宅には、DVD、サントラCD、原作本があります。ビデオ(VHS)もありましたが、デッキが壊れた後、仕舞い込んでいたのをネットに出品したら完売。たぶん…!購入してくれた方は永久保存版として大事にしてくれてると思います。

 

ずいぶん後になって年配の方に聞いた話しですが、あの頃の若者は山田太一の「男たちの旅路」か、倉本聰の「北の国から」かに嗜好が分かれていた、と聞いたことがあります。

そうなんですか…?

真偽はわかりませんが、ドラマ「男たちの旅路」はいろんな世代の人たちに影響を与えて、愛されてきたドラマだと思います。

この記事を読んで、ふむふむと頷きながら読んでくれた方や、自分はこうだったなぁ…と、思い出しながら読んでくれた方もいると思う。

男たちの旅路

モモちゃにとっての名作です。

 

※このドラマの原作者、脚本家の山田太一さんは昨年11月にお亡くなりになりましたが、2014年の日本記者クラブのインタビューで、こんなことを言われていました。

「人には誰にもマイナスな部分があって、そのマイナスを背負って生きている。でも、そのマイナスは、実はその人の財産であり、生きていく上での栄養になる」

モモちゃは、依存症というマイナスを背負って今生きています。今も、そのマイナスによって辛さや生きづらさを感じることがあります。

でも、だからこそ同じ生きづらさを抱えた人たちの思いが理解できます。

今は、背負ったマイナスを財産と感じ、日々栄養にして生きています。

山田太一さんは、素晴らしい名作ドラマと良い名言を残してくださいました。

ずっと伝えていきたいです。

 

 

トリガー(引き金)

薬物を使用したことのない人にはなんてことない物が、薬物依存症の人には渇望の引き金になることがあります。

トリガー、引き金とは、薬物を使用していた時に使用していた道具や場所、内的精神状態など、薬物のことが頭に浮かんでしまうきっかけになるようなものです。

モモの場合は、よく使用していた場所が自宅だったので、どこもかしこもトリガーだらけ。

薬物そのものを目の前に出されたら、薬物依存症の人は必ずやってしまうと言います。

もちろんそうでない人もいますよ😯

 

今は身近にネタ(覚醒剤)もポンプ(注射器)もないですが、ペットボトルやストロー、静注時に座っていた椅子に座ることでも薬物のことが頭に浮かびます。

いつも使用する時は、必ずお風呂に入ってから摂取していたので、お風呂に入ると使用時のことが頭の中を巡ります。特にモモの場合は変わった性癖があって、モモ自身の素足や裸体を見ることで性的な刺激を感じてしまうので、お風呂はトリガーに浸かるようなものです。性癖のことはまた別な機会にお話ししたいですが、そういう性癖を「オートセクシャル」というそうです。あとお風呂兼トイレの芳香剤。匂いもりっぱにトリガーになります。ラベンダーの香りだったと思いますが、家族に話して香りを変えてもらいました。今はレモンの香り🍋。

今は薬物のことを考えても、すぐ渇望に結びつかないような行動をしていますが、いつでもスリップする危険があると思ってます…。

 

コロナ流行後、ワクチン接種が始まった時にテレビで注射器の映像がたびたび出ていましたよね?あれも薬物依存症者にはトリガーの一つです。モモは服役中でしたが、独居で見ながら心臓がドキドキしたのを覚えています。

でも、刑務所では渇望しても手には入らないからスリップはしない。最初は眠れなくなったりもしたけど、毎日毎日見てたから、そのうち慣れて湧かなくなりました。清原さんもYouTubeで言ってたよね⁈

服役中に、出所して帰宅したら何をするかいくつか決めてたことがあって、その一つが自宅に隠してあったポンプを処分することでした。

帰宅した翌日、一人になったら隠してた場所から出してバラバラにしてトイレに流しました。

 

仮釈放後、霞ヶ関のプログラムに月一で二年間通いましたが、自宅と霞ヶ関の往復で、よく薬物使用していた新宿は経由するものの、トイレも含めあまり寄り道はしないようにしていました。薬物を購入してた時、場所は毎回違っていたのですが、購入したら最寄りの駅やデパートのトイレですぐ摂取してたので、山手線や地下鉄のトイレに入るのもトリガーになります。

今でも、デパートの広めの個室に入ると「ここならゆっくりできそう…」なんて思ったりしちゃいます。浅草もそう、池袋もそう、大塚、駒込、上野、大久保…キリないね^^;。

 

あとはネット…。

強力なトリガーになると思います。

テレビの薬物事件報道もトリガーになりますが、ポルノ系サイト、掲示板、SNSなど、ネットは使い方しだいで一気に渇望に向かうトリガーになると思います。モモがハマってた時は、薬物を摂取する動画や、摂取してセックスをする動画を見ていました。見ると、なぜか身体が震えてたと思う。

 

薬物依存症は完治する病気ではないので、再発再使用をしないようにやるべきことがあります。「トリガーを避ける」もその一つです。

ここに上げたのは外的なトリガー、外からの刺激に脳が反応してしまうもの。モモの場合、浮き出た血管もトリガーになるぅ…。

完全に避けることはできないですが、お風呂の芳香剤を変えたり、連想させるものを排除したり、薬物関係の知り合いとの連絡を断ったり、外出もなるべく家族と一緒だったり、ネットと繋がっても薬物関連のお誘いメッセージは削除したり…。

モモには、昔と若干違う生活なんですが、

これって実は普通の生活なんですよねェ〜⁈

なんとか無理せず続けていけるかな…

 

 

 

 

薬物を知ること

覚醒剤大麻、その他の違法薬物をテーマにしたサイトには、その違法薬物の使用を助長するものではありません的な注意書きが表示されていたりしますよね⁈

もちろんこのモモのブログも薬物使用を助長するものではないですよ😌

 

ブログを立ち上げた時の最初の記事にも書いていますが、一番は自分自身のため。

そして同じ状況にいる人たちと繋がるため

🪢

薬物とは縁がなかったけど…

今はとても薬物に興味ある〜ぅ!って人に、

モモの体験を通しての薬物のメリット、デメリット情報を伝え、薬物依存症が病気だということを一人でも多くの人に知ってほしいからです…。基本的には言いっぱなし!

 

覚醒剤取締法」も何度か改正されているようで、以前は「覚せい剤取締法」でした。

何が改正されてきたかは、また別な記事で書きたいと思ってますが、ずっと厳罰指向は変わっていません。モモはこの法律こそが、薬物依存症者とその家族を苦しめている要因だと思っています。

今の日本では、違法薬物を使用した場合、厳罰で対応するのが当たり前だと考える人が大半ですが、それで問題が解決するとも考えていないと思います。そもそも社会は、あまり関心がないようにも思います….

芸能人が逮捕されたりすれば、待ってましたとメディアが取り上げてテレビで連日放送しますが、いつの間にか忘れられます。

そのテレビにコメンテーターとして、依存症に詳しい人やダルクの人が出演するのを見たことがありますが、違法薬物に依存すると「自分の意志ではやめられなくなる!」とは言うものの、薬物依存症は刑事罰では解決しない!

厳罰より治療に繋げるような社会が必要だ!

そんなコメントは聞いたことがありません。

 

薬物依存症について啓発活動をしている精神科の松本俊彦医師が、依存症の番組で薬物依存症というものをわかりやすくお話しされていました。今の状況を変えるには社会が変わらないといけない、そのように言われてたと思います。

モモが共感する考え方の一つです。

 

世界的には、厳罰から治療へとシフトチェンジしている国が増えています。ポルトガルではすべての薬物が合法(非刑罰可)です。それによって薬物使用者が増えてるかというと、一時的には増えたものの、それ以後は減少傾向にあるとのことです。ハームリダクション政策も成果があり、エイズやOD(オーバードーズ)での罹患率や死亡者もかなり減り、薬物依存症者やその家族などへのスティグマが緩和されているようです。

誤解ないように付け加えますが、ポルトガルも所持する量によっては刑罰があります。覚醒剤は1gでライン引きされているようですが、1g以下の個人使用でも、逮捕はされないけど国の行政機関に出頭する義務があるようですよ。

 

覚醒剤を使用する人は、自身の腕に針を打ち込み💉毒性のある物資が混ざった薬物を注射します。被害者はいません。いるとすれば使用者本人です。自傷行為みたいなものです。

それなのになんで刑務所に入れられるの?

法律に違反したから?

だったらその法律がおかしいんじゃないの?

ポルトガルの刑務所の所長さんが、

「刑務所は、刑を受けていることを理解できる者が収容される所であり、それを理解できない場合には、治療を含め、必要な対応・ケアが行われる必要がある」と、言ったそうです。 

 

日本では、薬物依存症に対して、昭和の時代から刷り込まれた歪められたイメージがあります。今だに、街中で包丁を持って振り回す凶悪犯のイメージがあるようですが、それはメディアが極端に作り出したイメージだと思います。

 

 

薬物依存症は病気です、病気ということは誰でも罹患する可能性があります。

病気なら、原因を解明して→予防して→治療して→回復しなければいけません。そして再発しないように気をつけないといけません。

この病気は、自分の「治す」という意志だけでは回復できない非常に厄介なものです。

薬物依存症本人も含めて、社会の理解があってこそ回復への道がひらける。

 

モモは、そう思っていますよ…。

 

 

 

薬物依存症とハームリダクション

覚醒剤のことをネットで調べると、ほぼ警察や行政の「ダメ!ゼッタイ!」系のサイトや、覚醒剤のサイエンス情報が出てきます。

違法薬物として認知させる目的と、覚醒剤を使用することで予想される健康被害や脳への影響が書かれています。

見たことあるかい?

モモも薬物を使用し始めた頃はそのサイトを見ることがありましたが、今は一切見ることはないです。

今でこそ薬物依存症という言葉が認知されてきましたが、スマホ覚醒剤を検索(Yahoo)すると、「依存症」という言葉が出てくるのは、やっと15ページ目に一つヒットする程度で、あとは逮捕された人たちの懺悔や後悔が掲載されているサイトの項目があるくらいでした。

 

他国では薬物に依存した人たちを「クライアント」と捉え、ハームリダクションやドラッグコート、非犯罪化、合法化などの政策を実施して治療に結びつけるアプローチが行われています。それにより薬物の問題が以前より良い方向に進んでいる国もあれば、まだまだ時間が必要と思われる国や、新たな問題が生じている国もあるようです。

 

その中でハームリダクションというのがあります。保釈中に自宅のテレビで見たのですが、クライアントの薬物使用をやめさせることを目的にせず、使用時の注射器のまわし打ちによって被る二次的被害(エイズC型肝炎など)や、過剰摂取による死亡事故を防ぐのを目的とし、クライアントが薬物と上手くつきあいながら社会生活をおくり、依存症治療や就業支援など、クライアントの基本的人権を守るためのアプローチでした。新しい注射器の無料配布、医療関係者が常時待機している薬物使用のための注射室。他国の薬物依存症者は、失業者であったりホームレスであることも多いので、そういった問題にも対応しているようです。テレビを見た時は簡単な食事なども置かれているのを見ました。

モモは、そこで初めて他の国は日本とは違うことを知りました。それまでのモモは、全世界共通に違法薬物の使用は刑罰だと思っていましたから…。日本では、テレビでも映画でも小説でも漫画でも…麻薬を使用する人は犯罪者だったからね。

 

最近の情報を精査すると、ハームリダクション政策がすべて成功しているとは思いません。ドラッグコート政策を進めるアメリカでは、「フェンタニル」というモルヒネの100倍といわれている新たな薬物が広がり、ODによる死亡事故も増え問題はさらに深刻になっているようです。

YouTubeアメリカやカナダの状況を見た人いるかな…?アメリカのフィラデルフィアケンジントンの様相を…。

日本の覚醒剤とは違い、アメリカはヘロインやフェンタニルが蔓延し、薬物依存症者がまるでゾンビのような有り様で街に溢れています。カナダはハームリダクションやドラッグコートを国の政策として取り入れているようですが、バンクーバーの薬物依存症者の動画もアメリカと同じように見えました。

でも、でもね!

モモは見ていて羨ましいとも思った…。

なんでェ〜?だよね😳

まともな食事もせず家もなく路上に寝て

お風呂にも入ってないと思うけど…

あれだけ薬物に溺れれる…溺れていられる…

そんな時間を過ごしてみたい気持ちもあったりしてたんだよね、、、。

それが、薬物依存症。

全米各地から、ゾンビの街に薬物使用を目的に人が集まってくるのも理解できました。

 

日本ではハームリダクションのようなものは今のところありません。でもたとえハームリダクションやドラッグコートのような政策が実施されたとしても、薬物を楽しんでいる人たちはそれに繋がる気はないと思います。

覚醒剤を続けたい、楽しみたいと思ってる人たちは、治療にはなかなか繋がらないと思います。

それが治したくない病気といわれる所以です。

誤解してほしくないのですが、YouTubeに上げられている動画は、そんな人たちの映像だと思っています。まだまだ薬物をやり続けたい人たちの映像です。

でも、世の中にはやめれるならやめたい、明日はわからないけど今日はやらないという意志を持って薬物依存症を回復させたいと思っている人もたくさんいると思います。だからNAに行ったり病院に行ったりするんだと思います。

モモもそうでしたが、薬物を楽しんでいる人はどんな助けもいいように利用するだけですが、薬物をやめたいと思ってる人は、助けを求めて繋がりを持とうとするはずです

 

そんな時に、その人を受け入れることが出来るような偏見のない社会があればと思います。

 

アルコールは薬物です。

モモはアルコールを飲みますょ🍶

好きなのは日本酒😘。

ビールも、有ればたまに飲みますが、わざわざ買いに行くならコロナビール🍺ライムも必須。

でもたくさん飲むわけじゃないし、いつも飲んでるわけじゃありません。

最近は週に一度か二度飲みますが、薬物を使用していた時は年に数回でした。

 

若い頃はお酒を飲める体質ではなかったですが、お酒を飲む機会はよくありましたぁ。

でも、ビールの中瓶を1本でも飲んだら、よく気持ち悪くなって…🤢後悔してた。

合わない体質と思ってました…。

モモの父も若い頃は飲めない体質だったみたいですが、ある年齢を越えたら飲めるようになったと言っていました。モモもいつの間にか、お酒が飲めるようになったみたいです。

日本酒も実は大嫌いだったのですが、今飲む時はほとんど日本酒🍶。

 

薬物とは縁がない頃、新宿歌舞伎町のお寿司屋でバイトをしてた事があって、そこで日本酒の味を覚えたと思います。

休憩中に隠れて飲んでたわけじゃないョ。

夜から深夜までの営業で、どこかの親分さんとかが来るような店だったから、高級な寿司屋だったと思います。そこで、来店したお客さんに「あがり」を出したり、アルコールを出す夜勤のウェイターをしていました。

お酒担当のモモは、日本酒を一升瓶から徳利に移す時によく指にお酒が沁みてしまうので、それをペロって舐めていました。微々なるものでしたが、美味しかった…。

それを繰り返すうちに味を覚えたようです。

日本酒の銘柄は「香梅」です。

ネットで調べてみたら、今、一升瓶で8,000円近くするお酒なので、いいお酒だったと思います。

 

ここで、お酒の話しをするつもりじゃないですよ、お酒ではありますが、アルコールの事。

薬物のお話しです。かと言って専門的なお話しをするわけではないです。

 

モモが覚醒剤を使用し始め頃はネットにも薬物の情報がたくさん掲載されていて、そこから薬物の効能や使用の仕方、禁止行為などの知識をつけていました。初めての使用は静注です。

水溶液の入ったペンは、勧めてくれた人が作ってくれましたが、腕を出して止血バンドも巻かずに自分で打ち、一発で血管にヒットできたのは、ネットの動画を日頃から繰り返し見ていたからだと思います。その時に、勧めてくれた人が教えてくれたことの一つに「アルコールとシャブは絶対に併用しちゃダメだよ!」というものでした。

他にも、追い打ちは何時間空けるとかペンのまわし打ちをしないとか教えてくれましたが、アルコールとの併用はネットにも掲載されていたのでそれはずっと守ってた。と言っても、酒飲んでシャブやってる人普通にいるんだよね。

普段、病気になってお薬飲む時もアルコールは厳禁と指導されると思います。

モモは10年以上の使用歴でアルコールとの併用はありませんでした.なので、薬が手元にあって使用したいけど、今使用してしまうと後で困るような用事がある場合はアルコールを飲んだりしてました。薬をやらないようにお酒を飲んでた感じです。薬物依存症のプログラムには、アルコールは薬物への欲求を強くするから禁酒することを前提としています。ダルクや薬物依存症支援施設ではアルコールは禁止のはず。

覚醒剤はアッパー系、アルコールはダウナー系、まったく正反対のものだよね。

シャバでは、モモのまわりにお酒を飲んで薬物を使用する人はいなくて、いたら注意してたくらいだけど、服役中に知り合った売人さんは、「お酒はみんな飲んでやってるよ」「そのほうが効きがいいじゃん」みたいなことを言っていて、そういうものなんだぁ…とも思いました。たしかに、薬の効能は上がると思う。

効きがよくなるってのも気になるけど、出所後にスリップした時も、アルコールとの併用はしなかった…シアリス飲んだ時ヤバかったからなのもあるかな…🫣。

 

仮釈放時の薬物プログラムの中で、そこにゲストで来ていたお医者さんが、あたりまえのように「アルコールは覚醒剤と同じ薬物です」

と、言っていました。

「そうなんだぁ…そうだよね…」

アルコールは合法だけど、覚醒剤は違法。

でもどちらも依存性のある物資。

 

最近は週に一度、モモが作った美味しいおつまみを食べながら家族と薬物🍶を嗜みます。

酔いが少し回ってきた時に、家族にこう言ったことがあります。

「お酒を飲むとたしかに気持ちよくなるけど、シャブのほうが断然いいよ!数十倍いい!

気持ちよくなるけど、やっぱりシャブには敵わないよ…」

モモは、アルコールが薬物の代替えにはならないと思っているので、依存対象にはならないと思っています…。

が!よく薬物をやめ続けてる人が代替えにアルコールに走るという記事を見たことがあります。そしてそのアルコールで身体を害する人もたくさんいるようです。

 

合法な薬物ですが、モモはアルコールが世界でもっとも毒性の強い薬物だと思っています。

 

 

 

昨日、久しぶりに薬物を使用する夢を見た…

変なストーリーだったけど、リアルだった。

場所は新宿歌舞伎町、知ってるキ◯友が2人出てきたけど、1人は思い出せない。

もう1人は長くおつきあいのあるNさんだったから覚えてる。

思い出せない人にネタをもらって使用するんだけど、10年以上の薬物使用歴で一度しかやったことのないスニフで摂取した。

その後どうやって移動したのか、もう1人のよく知ってるNさんの自宅らしきところにいて、何か話ししたあとネタをもらった。

そのネタは、黄色に白のストライプが入ったストローの先に詰められていた。普通のストローだったけど、先端に1cmくらいあったからポンプだと10くらいあるかな。

別な部屋に行きながらまた鼻からスニフするんだけど、その途中で、会ったこともないNさんの奥さんと出会う。あいさつしたようなしないような…よく覚えてない。

夢の中だけど頭がボーっとしてて、効いてる感覚がする。

はじめに居た部屋に戻って来て、なぜかジーンズのポケットから大小大きさの違うパケを何枚も出して、目の前に適当に並べる。全部中身は入ってなかったけど、何枚目かに白い小さな粒が2つ入っていた。ネタだと思ったのか、それをポケットにしまい込んだ。その時、自宅にあるポンプで使用することを考えてた。

そして帰ろうとするんだけど、場所が新宿歌舞伎町なんで不安がよぎる…。

2階に窓から外を見ると歌舞伎町一番街の道。

職質されても今大丈夫かな…。

顔に出てないかな…。

そんなことを考えてたと思う。

そしたら場面が変わっていて、夜道を歩いている。人通りは少ないけど、街灯もあって明るかった。あれはどこを歩いていただろう。

見覚えのある道だけど、思い出せない。

遠くで赤い光が点滅してるのを見て、パトカーかと思いつつ目を細めて見たら、信号の赤が点滅していた…。

 

そこで目が覚めました🥱

夢って変だよねー。

シャバでも服役中でも薬物の夢は何度か見ましたが、一度しか経験したことのないスニフをするなんて…不思議。

 

※スニフとは、鼻から空気を吸うとか、匂いを嗅ぐという意味ですが、薬物の隠語ではスニフは鼻からドラッグを吸引するという意味です。

主にコカインなどを摂取する時にやる方法ですが、鼻にはよくないと聞いたことあります。

アメリカ映画でよく見るよね⁈