薬物依存症からの回復を目指す

モモちゃの言いっぱなし!

トリガー(引き金)

薬物を使用したことのない人にはなんてことない物が、薬物依存症の人には渇望の引き金になることがあります。

トリガー、引き金とは、薬物を使用していた時に使用していた道具や場所、内的精神状態など、薬物のことが頭に浮かんでしまうきっかけになるようなものです。

モモの場合は、よく使用していた場所が自宅だったので、どこもかしこもトリガーだらけ。

薬物そのものを目の前に出されたら、薬物依存症の人は必ずやってしまうと言います。

もちろんそうでない人もいますよ😯

 

今は身近にネタ(覚醒剤)もポンプ(注射器)もないですが、ペットボトルやストロー、静注時に座っていた椅子に座ることでも薬物のことが頭に浮かびます。

いつも使用する時は、必ずお風呂に入ってから摂取していたので、お風呂に入ると使用時のことが頭の中を巡ります。特にモモの場合は変わった性癖があって、モモ自身の素足や裸体を見ることで性的な刺激を感じてしまうので、お風呂はトリガーに浸かるようなものです。性癖のことはまた別な機会にお話ししたいですが、そういう性癖を「オートセクシャル」というそうです。あとお風呂兼トイレの芳香剤。匂いもりっぱにトリガーになります。ラベンダーの香りだったと思いますが、家族に話して香りを変えてもらいました。今はレモンの香り🍋。

今は薬物のことを考えても、すぐ渇望に結びつかないような行動をしていますが、いつでもスリップする危険があると思ってます…。

 

コロナ流行後、ワクチン接種が始まった時にテレビで注射器の映像がたびたび出ていましたよね?あれも薬物依存症者にはトリガーの一つです。モモは服役中でしたが、独居で見ながら心臓がドキドキしたのを覚えています。

でも、刑務所では渇望しても手には入らないからスリップはしない。最初は眠れなくなったりもしたけど、毎日毎日見てたから、そのうち慣れて湧かなくなりました。清原さんもYouTubeで言ってたよね⁈

服役中に、出所して帰宅したら何をするかいくつか決めてたことがあって、その一つが自宅に隠してあったポンプを処分することでした。

帰宅した翌日、一人になったら隠してた場所から出してバラバラにしてトイレに流しました。

 

仮釈放後、霞ヶ関のプログラムに月一で二年間通いましたが、自宅と霞ヶ関の往復で、よく薬物使用していた新宿は経由するものの、トイレも含めあまり寄り道はしないようにしていました。薬物を購入してた時、場所は毎回違っていたのですが、購入したら最寄りの駅やデパートのトイレですぐ摂取してたので、山手線や地下鉄のトイレに入るのもトリガーになります。

今でも、デパートの広めの個室に入ると「ここならゆっくりできそう…」なんて思ったりしちゃいます。浅草もそう、池袋もそう、大塚、駒込、上野、大久保…キリないね^^;。

 

あとはネット…。

強力なトリガーになると思います。

テレビの薬物事件報道もトリガーになりますが、ポルノ系サイト、掲示板、SNSなど、ネットは使い方しだいで一気に渇望に向かうトリガーになると思います。モモがハマってた時は、薬物を摂取する動画や、摂取してセックスをする動画を見ていました。見ると、なぜか身体が震えてたと思う。

 

薬物依存症は完治する病気ではないので、再発再使用をしないようにやるべきことがあります。「トリガーを避ける」もその一つです。

ここに上げたのは外的なトリガー、外からの刺激に脳が反応してしまうもの。モモの場合、浮き出た血管もトリガーになるぅ…。

完全に避けることはできないですが、お風呂の芳香剤を変えたり、連想させるものを排除したり、薬物関係の知り合いとの連絡を断ったり、外出もなるべく家族と一緒だったり、ネットと繋がっても薬物関連のお誘いメッセージは削除したり…。

モモには、昔と若干違う生活なんですが、

これって実は普通の生活なんですよねェ〜⁈

なんとか無理せず続けていけるかな…