薬物依存症からの回復を目指す

モモちゃの言いっぱなし

薬物依存症とハームリダクション

覚醒剤のことをネットで調べると、ほぼ警察や行政の「ダメ!ゼッタイ!」系のサイトや、覚醒剤のサイエンス情報が出てきます。

違法薬物として認知させる目的と、覚醒剤を使用することで予想される健康被害や脳への影響が書かれています。

見たことあるかい?

モモも薬物を使用し始めた頃はそのサイトを見ることがありましたが、今は一切見ることはないです。

今でこそ薬物依存症という言葉が認知されてきましたが、スマホ覚醒剤を検索(Yahoo)すると、「依存症」という言葉が出てくるのは、やっと15ページ目に一つヒットする程度で、あとは逮捕された人たちの懺悔や後悔が掲載されているサイトの項目があるくらいでした。

 

他国では薬物に依存した人たちを「クライアント」と捉え、ハームリダクションやドラッグコート、非犯罪化、合法化などの政策を実施して治療に結びつけるアプローチが行われています。それにより薬物の問題が以前より良い方向に進んでいる国もあれば、まだまだ時間が必要と思われる国や、新たな問題が生じている国もあるようです。

 

その中でハームリダクションというのがあります。保釈中に自宅のテレビで見たのですが、クライアントの薬物使用をやめさせることを目的にせず、使用時の注射器のまわし打ちによって被る二次的被害(エイズC型肝炎など)や、過剰摂取による死亡事故を防ぐのを目的とし、クライアントが薬物と上手くつきあいながら社会生活をおくり、依存症治療や就業支援など、クライアントの基本的人権を守るためのアプローチでした。新しい注射器の無料配布、医療関係者が常時待機している薬物使用のための注射室。他国の薬物依存症者は、失業者であったりホームレスであることも多いので、そういった問題にも対応しているようです。テレビを見た時は簡単な食事なども置かれているのを見ました。

モモは、そこで初めて他の国は日本とは違うことを知りました。それまでのモモは、全世界共通に違法薬物の使用は刑罰だと思っていましたから…。日本では、テレビでも映画でも小説でも漫画でも…麻薬を使用する人は犯罪者だったからね。

 

最近の情報を精査すると、ハームリダクション政策がすべて成功しているとは思いません。ドラッグコート政策を進めるアメリカでは、「フェンタニル」というモルヒネの100倍といわれている新たな薬物が広がり、ODによる死亡事故も増え問題はさらに深刻になっているようです。

YouTubeアメリカやカナダの状況を見た人いるかな…?アメリカのフィラデルフィアケンジントンの様相を…。

日本の覚醒剤とは違い、アメリカはヘロインやフェンタニルが蔓延し、薬物依存症者がまるでゾンビのような有り様で街に溢れています。カナダはハームリダクションやドラッグコートを国の政策として取り入れているようですが、バンクーバーの薬物依存症者の動画もアメリカと同じように見えました。

でも、でもね!

モモは見ていて羨ましいとも思った…。

なんでェ〜?だよね😳

まともな食事もせず家もなく路上に寝て

お風呂にも入ってないと思うけど…

あれだけ薬物に溺れれる…溺れていられる…

そんな時間を過ごしてみたい気持ちもあったりしてたんだよね、、、。

それが、薬物依存症。

全米各地から、ゾンビの街に薬物使用を目的に人が集まってくるのも理解できました。

 

日本ではハームリダクションのようなものは今のところありません。でもたとえハームリダクションやドラッグコートのような政策が実施されたとしても、薬物を楽しんでいる人たちはそれに繋がる気はないと思います。

覚醒剤を続けたい、楽しみたいと思ってる人たちは、治療にはなかなか繋がらないと思います。

それが治したくない病気といわれる所以です。

誤解してほしくないのですが、YouTubeに上げられている動画は、そんな人たちの映像だと思っています。まだまだ薬物をやり続けたい人たちの映像です。

でも、世の中にはやめれるならやめたい、明日はわからないけど今日はやらないという意志を持って薬物依存症を回復させたいと思っている人もたくさんいると思います。だからNAに行ったり病院に行ったりするんだと思います。

モモもそうでしたが、薬物を楽しんでいる人はどんな助けもいいように利用するだけですが、薬物をやめたいと思ってる人は、助けを求めて繋がりを持とうとするはずです

 

そんな時に、その人を受け入れることが出来るような偏見のない社会があればと思います。