ケーシーさん曰く、「気持ちいいからだよ!」
子供の頃の記憶なのでネタが正確ではないかもしれないですが、客席が失笑したのを覚えてます。
まだ薬物に出会う前、ネット上に氾濫していたキ○友やキ○セクの文字…。スピード?何?
キ○てHするとすごく気持ちいいらしい…。
興味深々でそういったサイトや掲示板を見ることに没頭していましたが、最初はキ○る→覚醒剤を使用することとは知りませんでした。
サイトなどを見るうちにその隠語の意味がわかるようになると、そういった薬物を使用して出会いを求めている人の掲示板を見るようになりますます興味が湧いてきました。
気持ちいいって?どんな感じになるの?
投稿には普通のセックスの100倍気持ちいいとか眠れなくなるとか…さまざまなことが書かれていましたが、「快感」が上がるということに非常に惹かれたと思います。
何度か薬物使用する人との出会いがありましたが、進められてもやっぱり怖くてやることはありませんでした。
ゲートドラッグといわれたラッシュが禁止になった頃、知り合いが「これで、みんなシャブに流れていくなぁ〜」と、言っていました。
そんな時に大麻を使用する機会がありました。
モモには気持ちいいってもんじゃなかったです。それどころか気持ち悪くなって2時間くらいゲロを吐きっぱなしでクラクラ。ODだったのかな…。
地面がなくなってベッドの中に落ちていくような感覚だったと思います。すすめてくれた相手は「トリップしたね!」と笑顔で言ってたけど、もうこんなの絶対にやらないと思いました。
過払い金返還があったのとリストラ後で、時間とお金があった時期でもあり、再び薬物を使用する機会がめぐって来ました。
でも自分で近づいたというのがほんとかな。
ここで伝えておきたいことがあります。薬物を使用していて勧めてきた人たちはみんな普通の人たちです。反社会的な人ではありません。
興味はあるものの迷いもありました。自分でペンを握り腕に打つ直前まで迷っていたのを覚えています。ネットでいろんな情報や動画を見てある程度の知識があったので最初から自分で打ちました。
どうだったかって?
全身に稲妻が走るような感覚があって「ヤバい死んでしまう…」と思いました。
俗に言うラッシュとかアタリという感覚。
常習するようになってそれがこの薬の醍醐味の一つだと理解しますが、その時はほんとにヤバいと思いました。
数分後、ベッドに横になるとネットの書き込みにあったような感覚が全身を包んで来た。
身体に触れるシーツが気持ちよかったし、なんともいえない多幸感に包まれる感じでした。
ここでは詳細は書きませんが、今まで感じたことのないものです。
ホテルにお泊まりで調子に乗って追加したのが悪かったのか、朝帰りで自宅に帰ったら気持ち悪くなって翌々日まで寝込みます。
あぁ…でもやめれなくなる気持ちわかるな…。
これはやめれなくなるよ…。
とはいうものの、まだこの時は薬物に依存はしていなかったと思います。
一回使用しただけで依存症になることはありません。薬物の効能や感じ方は人それぞれ違います。気持ちよくなる人もいるし何も感じない人もいるし、モモが大麻を使用した時のように気持ち悪くなる人もいます。あと薬物使用後に何をするかで依存度も違うと思います。
その後一年の内に一度だけ再び使用しました。
依存度が増していったのは自分で購入して定期的に使用するようになってからだと思います。
最初は月に一度くらい、それが二度三度になり、週に一度のペースに…。
モモの場合、薬物はセックスと同期していたので、そういった出会いがあれば必ず使用していました。しかし、それが逆転して薬物を使用するために出会いを作るようになりました。
その当時はネットもほぼ野放しだったからね.
薬物を初めて使用するまでの薬物のイメージは映画やテレビなどで見たイメージしかありませんでした。薬物は反社会的な人が使用するもので、一度使用してしまうと禁断症状がでて「薬〜薬〜薬をください」って苦しみのあまりのたうちまわる、みたいな。
まったくのデタラメです。
実際は普通の人たちが難なくネットなどで購入して使用していて、精神的な渇望はあるものの身体的な禁断症状などはありません。
施設にいた頃に書いた日記帳に薬物使用のメリットとデメリットを書いていたのを読み返しすとこう書いてました。
◎メリット
リアルに幸福感を感じられる非常に強力な快楽。使用中に感じる生活の充実感。人生を生きる目的を感じる。
◎デメリット
薬物依存症に罹患する。
違法薬物の場合逮捕される。
使用の仕方により体を害す。
金銭を浪費する。
つきあう人間が限定される。
生活のリズムがなくなってしまう。
薬物依存症に罹患するかしないかは正確な知識が必要だと思います。施設にいる時、大麻を使用していた人が、「覚醒剤だけはやらなかった、自分がやったら必ずやめれなくなるのがわかってたからね」というのを聞いたことがあります。依存症に罹患してしまうと自分の意志で克服することがまず難しいですが、依存症に罹患していない人は自分の意志でそれを避けることができると思います。