朝のお味噌汁と家族のお弁当、昼飯夕飯はモモが作ります。
モモのお仕事です。
午後、お昼を済ませたら特にスケジュールを決めてるわけではないので、夕飯の準備をする16時までは余暇みたいな時間です。
映画を見たりYouTubeを見たり、メルカリや家族に頼まれた用事をやったり、お買物に行ったりします。
専業主夫ですから^_^
最初の懲役後も同じような生活リズムではありましたが、心構えが今とはまったく違っていました…。
「こんなことしてていいのかなぁ…」
「自分は家族のお荷物じゃない?」
自尊心の欠如があったと思います。
なんでもかんでも悪い方に考えていたと思う。
その間も家族は支えてくれていて、モモが刑務所服役中に心理カウンセラーの資格を取得したり、薬物依存症の本を読んだりして自分の状況を理解してくれようとしていました。
今でもそういう姿勢でいてくれて、モモが読み終えた薬物関連の本を読んで勉強してくれています。
ありがたいと思います…。
ところが出所後半年でスリップ。
再発再使用で薬物の使用をするようになってしまいました。そして再び逮捕されるのですが、ここでは省きます。
その時と今で違うこと…
それは自分の性癖をカミングアウトしたこと。
モモの場合は薬物とセックスが同期していたので、家族に隠れて薬物を使用していました。
依存症の本にもありましたが、この隠れて使用する、バレても嘘をつくが、病気を進行させてしまう要因だと思います。
自分の性癖をカミングアウトすることで、薬物の事を何のしがらみもなく話せるようになりました。性的マイノリティで少しアブノーマルなことですが、家族は薬物依存症同様に受け入れてくれています。
そして自分の意識が変わりました。
自分も家族を支えているって思えるようになりました。専業主夫という名称は昔はなかったですよね?今では職業を選択するところに専業主夫という項目があったりします。
「専業主夫」これもお仕事だと思えるようになりました。自分が今やるべきことだと素直に思えています。
そして、薬物依存症に罹患していることを今は自覚しています。この病気は自分の意志だけで克服できるものではなく、しかも完治することもない。ちょっとしたきっかけで再発再使用につながる。現に、モモも何度もスリップしています。でも、今はスリップしたことを家族に素直に話して、また一から始める気持ちになれています。
「あぁ〜またやってしまった、やっぱりモモはダメだぁ…」って思うんじゃなくて、
「やっちまったけど、一か月はやらないでいられたから、今度はもう少しがんばろぅ」
虫がいい話ですが、これは「リフレーミング」といって、物事や状況の見方を別の視点から捉え直すという考え方。それによってネガティブな気持ちを前向きにして前に進むことができる。リフレーミングは心理学の用語です。
何度も逮捕されて、長い懲役を経験したマーシー(田代まさしさん)が、今でも薬物をやめられる自信はないとYouTubeで公言していました。モモもそうです。
「あんなの、やめれるわけないよ…」
そんな気持ちが今もあります。
ただ、今日はやらない、明日はわからない、
でも今日はやらない、その積み重ね…。
来月、薬物依存症専門の病院を受診します。
これも自分の意志で決めて行くことにしました。受診したらそのこともお話しできたらと思っていますぅ。
(つづく)