![f:id:momosukechans:20240515141238j:image f:id:momosukechans:20240515141238j:image](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/momosukechans/20240515/20240515141238.jpg)
覚醒剤の再犯率は80%近くあり、他の犯罪を含めても半分以上の人が刑務所に戻っているそうです。
モモも一度戻ったことあるけど、何度も入るところじゃないよ🥺。
刑務所は矯正施設であり決して懲らしめるところではない。おおたわ史絵さんの本にあった言葉。
日本の刑務所は自由刑で社会から隔離して自由を制限することで制裁を与えるのが目的の一つ。そして懲役は作業をすることで社会復帰するための矯正を行うとあり、あとは危険な犯罪者を閉じ込めることで社会の安全を守るとありました。
三度目の逮捕時に留置場で若い詐欺師のお兄ちゃんと一緒になったのですが、仲良くなっていろいろお話しを聞いていると、その兄ちゃんは民間刑務所に服役中の受刑者で、別件の詐欺が「めくれて」改めて取り調べと裁判を受けるとのことでした(めくれるとは後で余罪が出てくること)。よく喋るお兄ちゃんで自分が今いる民間刑務所のことをいろいろ話してくれました。
民間刑務所。話しだけは聞いたことがある。
脱走事件とかありましたよね。
緩い刑務所だと想像はしてましたが、話しを聞いてると、ユルユルな印象を持ちました。
コンクリートの塀がないのはテレビなどを見て知ってましたが、
驚いたのは受刑者の居室に鍵がないということ。一般的な刑務所は受刑者が居室に入ると外から鍵をかけられます。地震が来たらどうするんだぁ…と思ったりしたけど、刑務所の建物は基本かなり大きな地震でも耐えれるそうです…。
ここでは居室のある階ごとには鍵がありますが、居室には鍵がなくそれぞれの居室に行き来できるそうです。
居室の他に少し広めな共同室みたいなのもあり、そこにテレビが置いてあってテレビを見たり受刑者同士で話したりできると聞きました。まるでハリポタのホグワーツ寮にあるグリフィンドールの暖炉の部屋みたい。
朝食もそこで食べてる。
食事の献立も一般刑務所より格段に良いみたいですね。
ネットで調べて画像見たら確かに良さそう…。
トイレで使用するちり紙が、トイレットペーパーなのも驚いたしベッドで寝てるのもビックリ‼️
お布団は敷きっぱなしかな…⁈
日本の民間刑務所は官と民の合同運営。
正式にはPrivate Finance Initiative、
ネットではPFI刑務所と出てきますが、施設そのものは刑務所の名称を使わず社会復帰促進センターと言うそうです。
公式のサイトを見ていると、一般の刑務所と違い職業訓練も充実していてIT関連の教育もあり、女子刑務所にはネイリスト育成など実社会で役立つ訓練もされているようです。
名称が横文字から推測されるとおり、アメリカの刑務所システムを取り入れているようです。
最初に逮捕された頃、「アメリカ極悪刑務所を生き抜いた日本人」という本を読んだことがあり、アメリカの刑務所は自由だけど、塀の中はとても危険で自分の命は自分で守らないといけないみたいなイメージがあったけど、今は変わりつつあるようですね…。
今というより、ずいぶん前から変わり始めているようです。
その変わりつつある刑務所モデルを日本に持ってきて官民の協働でやっているようです。
そのアメリカの刑務所モデルの内容は、モモが今読んでいる本「ライファーズ罪と向きあう」という本の中に書かれています。
著者は坂上香さん。
アメリカでは日本以上に再犯によって刑務所に戻る人が多かったようです。
しかし民間の支援団体が介入することによって新しいシステムが起動して、再犯が減少したり社会復帰に希望を持つ受刑者が増えているようです。
本はまだ読み終わってないですが、読み終えたら改めて記事を書きたいと思います。
刑務所が変わりつつあるのは良いことだと思いますが、設備や食事を良いものにしても、充実した就労支援教育をやっても、受刑者が出所して終わりではなく、社会と繋がれるシステム、サポート体制が整った社会に変わらないと再犯率は変わらないと思います。
薬物依存症クライアントを刑務所に入れることに疑問を持たない社会なら何も変わらないと思います。