薬物依存症からの回復を目指す

モモちゃの言いっぱなし!

薬物依存症とハームリダクション

覚醒剤のことをネットで調べると、ほぼ警察や行政の「ダメ!ゼッタイ!」系のサイトや、覚醒剤のサイエンス情報が出てきます。

違法薬物として認知させる目的と、覚醒剤を使用することで予想される健康被害や脳への影響が書かれています。

見たことあるかい?

モモも薬物を使用し始めた頃はそのサイトを見ることがありましたが、今は一切見ることはないです。

今でこそ薬物依存症という言葉が認知されてきましたが、スマホ覚醒剤を検索(Yahoo)すると、「依存症」という言葉が出てくるのは、やっと15ページ目に一つヒットする程度で、あとは逮捕された人たちの懺悔や後悔が掲載されているサイトの項目があるくらいでした。

 

他国では薬物に依存した人たちを「クライアント」と捉え、ハームリダクションやドラッグコート、非犯罪化、合法化などの政策を実施して治療に結びつけるアプローチが行われています。それにより薬物の問題が以前より良い方向に進んでいる国もあれば、まだまだ時間が必要と思われる国や、新たな問題が生じている国もあるようです。

 

その中でハームリダクションというのがあります。保釈中に自宅のテレビで見たのですが、クライアントの薬物使用をやめさせることを目的にせず、使用時の注射器のまわし打ちによって被る二次的被害(エイズC型肝炎など)や、過剰摂取による死亡事故を防ぐのを目的とし、クライアントが薬物と上手くつきあいながら社会生活をおくり、依存症治療や就業支援など、クライアントの基本的人権を守るためのアプローチでした。新しい注射器の無料配布、医療関係者が常時待機している薬物使用のための注射室。他国の薬物依存症者は、失業者であったりホームレスであることも多いので、そういった問題にも対応しているようです。テレビを見た時は簡単な食事なども置かれているのを見ました。

モモは、そこで初めて他の国は日本とは違うことを知りました。それまでのモモは、全世界共通に違法薬物の使用は刑罰だと思っていましたから…。日本では、テレビでも映画でも小説でも漫画でも…麻薬を使用する人は犯罪者だったからね。

 

最近の情報を精査すると、ハームリダクション政策がすべて成功しているとは思いません。ドラッグコート政策を進めるアメリカでは、「フェンタニル」というモルヒネの100倍といわれている新たな薬物が広がり、ODによる死亡事故も増え問題はさらに深刻になっているようです。

YouTubeアメリカやカナダの状況を見た人いるかな…?アメリカのフィラデルフィアケンジントンの様相を…。

日本の覚醒剤とは違い、アメリカはヘロインやフェンタニルが蔓延し、薬物依存症者がまるでゾンビのような有り様で街に溢れています。カナダはハームリダクションやドラッグコートを国の政策として取り入れているようですが、バンクーバーの薬物依存症者の動画もアメリカと同じように見えました。

でも、でもね!

モモは見ていて羨ましいとも思った…。

なんでェ〜?だよね😳

まともな食事もせず家もなく路上に寝て

お風呂にも入ってないと思うけど…

あれだけ薬物に溺れれる…溺れていられる…

そんな時間を過ごしてみたい気持ちもあったりしてたんだよね、、、。

それが、薬物依存症。

全米各地から、ゾンビの街に薬物使用を目的に人が集まってくるのも理解できました。

 

日本ではハームリダクションのようなものは今のところありません。でもたとえハームリダクションやドラッグコートのような政策が実施されたとしても、薬物を楽しんでいる人たちはそれに繋がる気はないと思います。

覚醒剤を続けたい、楽しみたいと思ってる人たちは、治療にはなかなか繋がらないと思います。

それが治したくない病気といわれる所以です。

誤解してほしくないのですが、YouTubeに上げられている動画は、そんな人たちの映像だと思っています。まだまだ薬物をやり続けたい人たちの映像です。

でも、世の中にはやめれるならやめたい、明日はわからないけど今日はやらないという意志を持って薬物依存症を回復させたいと思っている人もたくさんいると思います。だからNAに行ったり病院に行ったりするんだと思います。

モモもそうでしたが、薬物を楽しんでいる人はどんな助けもいいように利用するだけですが、薬物をやめたいと思ってる人は、助けを求めて繋がりを持とうとするはずです

 

そんな時に、その人を受け入れることが出来るような偏見のない社会があればと思います。

 

アルコールは薬物です。

モモはアルコールを飲みますょ🍶

好きなのは日本酒😘。

ビールも、有ればたまに飲みますが、わざわざ買いに行くならコロナビール🍺ライムも必須。

でもたくさん飲むわけじゃないし、いつも飲んでるわけじゃありません。

最近は週に一度か二度飲みますが、薬物を使用していた時は年に数回でした。

 

若い頃はお酒を飲める体質ではなかったですが、お酒を飲む機会はよくありましたぁ。

でも、ビールの中瓶を1本でも飲んだら、よく気持ち悪くなって…🤢後悔してた。

合わない体質と思ってました…。

モモの父も若い頃は飲めない体質だったみたいですが、ある年齢を越えたら飲めるようになったと言っていました。モモもいつの間にか、お酒が飲めるようになったみたいです。

日本酒も実は大嫌いだったのですが、今飲む時はほとんど日本酒🍶。

 

薬物とは縁がない頃、新宿歌舞伎町のお寿司屋でバイトをしてた事があって、そこで日本酒の味を覚えたと思います。

休憩中に隠れて飲んでたわけじゃないョ。

夜から深夜までの営業で、どこかの親分さんとかが来るような店だったから、高級な寿司屋だったと思います。そこで、来店したお客さんに「あがり」を出したり、アルコールを出す夜勤のウェイターをしていました。

お酒担当のモモは、日本酒を一升瓶から徳利に移す時によく指にお酒が沁みてしまうので、それをペロって舐めていました。微々なるものでしたが、美味しかった…。

それを繰り返すうちに味を覚えたようです。

日本酒の銘柄は「香梅」です。

ネットで調べてみたら、今、一升瓶で8,000円近くするお酒なので、いいお酒だったと思います。

 

ここで、お酒の話しをするつもりじゃないですよ、お酒ではありますが、アルコールの事。

薬物のお話しです。かと言って専門的なお話しをするわけではないです。

 

モモが覚醒剤を使用し始め頃はネットにも薬物の情報がたくさん掲載されていて、そこから薬物の効能や使用の仕方、禁止行為などの知識をつけていました。初めての使用は静注です。

水溶液の入ったペンは、勧めてくれた人が作ってくれましたが、腕を出して止血バンドも巻かずに自分で打ち、一発で血管にヒットできたのは、ネットの動画を日頃から繰り返し見ていたからだと思います。その時に、勧めてくれた人が教えてくれたことの一つに「アルコールとシャブは絶対に併用しちゃダメだよ!」というものでした。

他にも、追い打ちは何時間空けるとかペンのまわし打ちをしないとか教えてくれましたが、アルコールとの併用はネットにも掲載されていたのでそれはずっと守ってた。と言っても、酒飲んでシャブやってる人普通にいるんだよね。

普段、病気になってお薬飲む時もアルコールは厳禁と指導されると思います。

モモは10年以上の使用歴でアルコールとの併用はありませんでした.なので、薬が手元にあって使用したいけど、今使用してしまうと後で困るような用事がある場合はアルコールを飲んだりしてました。薬をやらないようにお酒を飲んでた感じです。薬物依存症のプログラムには、アルコールは薬物への欲求を強くするから禁酒することを前提としています。ダルクや薬物依存症支援施設ではアルコールは禁止のはず。

覚醒剤はアッパー系、アルコールはダウナー系、まったく正反対のものだよね。

シャバでは、モモのまわりにお酒を飲んで薬物を使用する人はいなくて、いたら注意してたくらいだけど、服役中に知り合った売人さんは、「お酒はみんな飲んでやってるよ」「そのほうが効きがいいじゃん」みたいなことを言っていて、そういうものなんだぁ…とも思いました。たしかに、薬の効能は上がると思う。

効きがよくなるってのも気になるけど、出所後にスリップした時も、アルコールとの併用はしなかった…シアリス飲んだ時ヤバかったからなのもあるかな…🫣。

 

仮釈放時の薬物プログラムの中で、そこにゲストで来ていたお医者さんが、あたりまえのように「アルコールは覚醒剤と同じ薬物です」

と、言っていました。

「そうなんだぁ…そうだよね…」

アルコールは合法だけど、覚醒剤は違法。

でもどちらも依存性のある物資。

 

最近は週に一度、モモが作った美味しいおつまみを食べながら家族と薬物🍶を嗜みます。

酔いが少し回ってきた時に、家族にこう言ったことがあります。

「お酒を飲むとたしかに気持ちよくなるけど、シャブのほうが断然いいよ!数十倍いい!

気持ちよくなるけど、やっぱりシャブには敵わないよ…」

モモは、アルコールが薬物の代替えにはならないと思っているので、依存対象にはならないと思っています…。

が!よく薬物をやめ続けてる人が代替えにアルコールに走るという記事を見たことがあります。そしてそのアルコールで身体を害する人もたくさんいるようです。

 

合法な薬物ですが、モモはアルコールが世界でもっとも毒性の強い薬物だと思っています。

 

 

 

昨日、久しぶりに薬物を使用する夢を見た…

変なストーリーだったけど、リアルだった。

場所は新宿歌舞伎町、知ってるキ◯友が2人出てきたけど、1人は思い出せない。

もう1人は長くおつきあいのあるNさんだったから覚えてる。

思い出せない人にネタをもらって使用するんだけど、10年以上の薬物使用歴で一度しかやったことのないスニフで摂取した。

その後どうやって移動したのか、もう1人のよく知ってるNさんの自宅らしきところにいて、何か話ししたあとネタをもらった。

そのネタは、黄色に白のストライプが入ったストローの先に詰められていた。普通のストローだったけど、先端に1cmくらいあったからポンプだと10くらいあるかな。

別な部屋に行きながらまた鼻からスニフするんだけど、その途中で、会ったこともないNさんの奥さんと出会う。あいさつしたようなしないような…よく覚えてない。

夢の中だけど頭がボーっとしてて、効いてる感覚がする。

はじめに居た部屋に戻って来て、なぜかジーンズのポケットから大小大きさの違うパケを何枚も出して、目の前に適当に並べる。全部中身は入ってなかったけど、何枚目かに白い小さな粒が2つ入っていた。ネタだと思ったのか、それをポケットにしまい込んだ。その時、自宅にあるポンプで使用することを考えてた。

そして帰ろうとするんだけど、場所が新宿歌舞伎町なんで不安がよぎる…。

2階に窓から外を見ると歌舞伎町一番街の道。

職質されても今大丈夫かな…。

顔に出てないかな…。

そんなことを考えてたと思う。

そしたら場面が変わっていて、夜道を歩いている。人通りは少ないけど、街灯もあって明るかった。あれはどこを歩いていただろう。

見覚えのある道だけど、思い出せない。

遠くで赤い光が点滅してるのを見て、パトカーかと思いつつ目を細めて見たら、信号の赤が点滅していた…。

 

そこで目が覚めました🥱

夢って変だよねー。

シャバでも服役中でも薬物の夢は何度か見ましたが、一度しか経験したことのないスニフをするなんて…不思議。

 

※スニフとは、鼻から空気を吸うとか、匂いを嗅ぐという意味ですが、薬物の隠語ではスニフは鼻からドラッグを吸引するという意味です。

主にコカインなどを摂取する時にやる方法ですが、鼻にはよくないと聞いたことあります。

アメリカ映画でよく見るよね⁈

やめ続けるために③

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一人でやめると考えないこと。

一人で頑張るって?

それは難しいことだと思うよ。

NAやお医者さん、ネットでもいいけど理解してくれる人と繋がるのがいいよ。

どこに繋がる?

キ○友と繋がればスリップ確定〜!

やめ続けたいと思っている人がいいよ。

つながるまでが億劫になるかもしれないけど、

つながりができたら少しずつ変化があるはず。

微妙な変化でもいい…どうせ薬物依存症とは長〜いおつきあいになるんだから。

💎

モモは一人ではなかったです。

生活を支えてくれる人がいたし、古くからの音楽仲間が、すべてを知った上でつきあってくれています。一人だと大変だと思う…。

でも、家族がいても友人がいても薬物依存症を理解してくれてなかったら一人でいることと同じかな…。

そんな人はNAや自助グループ、専門のお医者さんと繋がるってのもあり!

お家を出ることが億劫ならズームでもミーティングに参加できるし、X(Twitter)にも自助グループがあります。

少し前に橘玲という作家さんの本を何冊か読んだんですが、その本の中に「人間は社会的動物だから」という言葉が何度も繰り返し出ます。

人間は一人では生きていけない、人間は人と繋がりがあってこそ生きていけるという事だと思います。キ○友と繋がっても生きていくことも出来ますが、今の日本では捕まれば懲役というとても大きなリスクがともないます。

そのリスクを承知で楽しむのもありですが、

いつかはやめたい、やめれるならやめたい、って思うことがあるなら、やめ続けている人と繋がればいいと思います。

💎

いつでもやめれる…は嘘。

いつでもやれる…は本当。

スリップはいつでも出来るんだから、ちょっと抜いてみようでもいいと思うよ

💎

細かいことですが、お金の管理は大事。

モモの場合、お買い物などで万券を預かって失敗したことが何度かあります。

キャッシュレスにすることで解決!

でも、今はPayPay支払いもあるみたい…

メルカリをやってましたが、売上金で失敗したので家族に丸投げして解決!

若い頃はギャンブルに依存していて借金もあり大変な思いをしましたが、過払い金返還請求で借金はなくなりお金が戻ってきました。

そのお金はほとんど薬物に使ってしまいましたが、それ以後借金をすることはなく、今も借金はありません。依存症の対象がギャンブルから薬物に変わった感じですが、借金して薬を購入することはなかった。

 

あと、溜めない耐えない無理しない!

前回の記事でモモは家事をこなしていることを書きました。料理もお掃除もするのが好きなので特に苦は感じなかったのですが、365日1日3食の献立を考えるのは大変です。

大変になって来た…。

「今日はなんにする?何食べたい?」

「何でもいいよ〜」

何でもいい…何にしよう…悩、悩、悩。

炊事をやり始めた頃は刑務所での食事を思い出し、参考にしながら、野菜中心で肉や魚をなるべく交互に作るようにしていました。

刑務所同様、週一のカレーは必須!

朝はお味噌汁とタンパク質系。お昼は麺類でもいいかな…それともお惣菜?

夕飯は何にしよう…。

刑務所で料理のレシピ本も読んだりもして、ノートにレシピを書き写したりしていましたが、あまり役に立たず…。

法務省のプログラムでそのことを話すと、既婚の女性保護観察官はみんな共感してくれてました。「料理ってパターン化してくるよね〜」

その通りです。

子供がいたらもっと大変だったと思う。

プログラムに来てた人で、モモと同じように専業主夫をしていると言ってた人がいましたが、子供もいるとのこと。大人だけでも大変なのに、発育盛りの子供の献立を考えるなんて…!

でも子供がいたら出来るのかな…。

モモは子供がいないからわからない。

みんなご飯を作ってくれる人、ママさんやパパさんに感謝しようね!

 

作るのは平気だけど、献立を考えるのは正直ストレスになりかけていました。

そんな時、音楽仲間の友人が言っていた話しを思い出しました。その友人は学生の頃からのつきあいで既婚者です。夫婦共働きで炊事は自分がやっていると言ってました。

その友人の言うことには、夕飯は料理の食材やレシピが書かれた冊子を毎日配達してくれる業者に頼んでいるとのことでした。

週5日間、1日分の食材を毎日配達してくれます。届いた食材をレシピを見ながら作るだけ。

家族に状況を話して了解を得る。

お試しを頼んでみると、食材は国産のちゃんとしたものだし、献立も偏らずバランスがとれていて良いものでした。なにより毎日の献立を前週に家族と一緒にレシピを見ながら決めれるのがよかった…。毎日の献立を考えなくてもよいのは精神的にすごく楽!しかもいろんな料理を作れるので、レパートリーも増えて楽しいかな…。

毎日続けていくことが楽しいことであれば、それも抑止する力になると思う。

だから楽しくなかったら無理はしない、負担になるものはやらない。無理をしたら必ず反動があり、それはスリップにつながる可能性があるから…。

と、言うことで、モモはこんな感じで1日1日を凌いでます。これはモモの場合です。

人それぞれ違うからね。何か参考になることがあればいいと思うよ。

(とりあえず終わり)

やめ続けるために…①

覚醒剤

やめられるわけないじゃん。あんなの…。

幸せを感じれる薬だよ…。

今?

今はやらないでいられてる。

奇跡だよね…。

 

やめ続けるのが苦しいかって?

そんなことないよ。

身体に禁断症状が出るわけでもないしね。

でも頭の中にはいつも薬のことが浮かんでくる

そんな時はここに書き込みするの…。

でも、それだけじゃないよ

他にもいろいろとやってることがあるんだ…。

💎

と、いうことで、モモもいろいろやってます。

刑務所服役中に考えていたことですが、

以前にもお話ししたように、薬物依存症のクライアントが覚醒剤取締法によって逮捕され、裁判経由で刑務所にぶち込まれるシステム。こんなバカげたシステムにつきあわされるのが嫌だからです。

💎

1日3食のご飯はちゃんと食べてる

人の身体を作ってるのは毎日の食事でしょ?

食べるっていってもちゃんとしたもの

豆、ごま、わかめ、野菜、魚貝、椎茸、芋

頭文字をつなげると、まごはやさしい〜!

日本人がずっと昔から食べてきたものらしいょ

もちろんお肉も食べる

薬やっていた頃は食べないから随分痩せた

頬がこけるんだよね…

ご飯はちゃんと食べよう!朝はお味噌汁!

 

お金の管理は重要だぁ〜

お金があれば薬は簡単に買えちゃう…

デリバリーピザやAmazonみたいにね。

「たくさんお金を持たないように!」

なんて言う人もいるよね?

まったくその通りだから全部キャッシュレス

家計簿もちゃ〜んとつけてる

日記みたいなのも最初はつけてたけどね…

これはやめちゃった

自分の中ですべて終わっちゃうものだから…

そのかわりブログとXを始めたんだぁ!

読んでくれる人が一人でもいるなら

繋がりの一つでしょ?

つながることは大事なことだと思うの…

人間だからね!

 

朝のコーヒーを飲んだらお掃除をする時間。

毎日じゃないよ、週に一、二回。

マインドフルネスなんかはしない

読書をする…

難しい本は何度も読む

テレビなんか見てられないよ〜。

💎

1日のスケジュールは決めてます。緩い縛りですが、出所後ずっと続けてます。

モモの場合、起きてる時は薬物のことを考えることがよくあります。長く断薬を続けている人が薬物のことを考えなくなると言うのを聞いたことがありますが、モモはまだまだ時間が必要なのか、その言葉が嘘なのかわかりません。

自宅で使用することが多かったし、出所して自宅に帰り、環境的にはあまり変わってないのもあると思います。

刑務所の薬物離脱プログラムに思考変換法というのがあったと思います。

脳というのは2つの事を同時には考えられないという特性があります。なので、薬物のことを考えてしまった時は何か別なことを考えるようにする…みたいなことでしたが、あまりに現実的でない対処法です。薬物に勝るものはそんなにありません。必ず薬物が勝ちます。

モモは逆に薬物のことが頭に浮かんだら考えるようにしています。考えることで俯瞰的に見ることができると感じたからです。

午前中の読書でも薬物や依存症関連、脳や人間のことが書かれた本をよく読んでいます。

少し難解な本もあり理解できるように繰り返し読むことも多いですが、脳が2つの事を同時にできないという特性でいうと、本を読んで薬物のことを考えることで、やりたいという思考を

変換できているのかもしれません。

それでも♂ですからムラムラする時もある。

そんな時は賢者タイムに導く行為をしますぅ。

💎

わりと一人でいることが多くて、すぐお話しできる人がいないと寂しいよね?

そんな時もブログを書きます。

誰かがそばにいてくれる時はお話しします。

聞いてくれる人がいるってのはいいよね!

理解してくれる人ならいい…。

味方がいてくれるのはありがたいことです

家族、お医者さん、友人、先輩、後輩、彼氏、彼女、おじいちゃん、婆様、近所のおばちゃん、依存症仲間、仕事仲間…。

誰でもいいから、一人でも味方になってくれる人がいたらいいと思うよ。

きっとその人にも味方がいるから。

つながっていく…。

💎

スケジュール管理、お金の管理、毎日の食事。一人じゃなくて誰かとつながることで依存症と向き合っていく。

他にもまだありますが、モモの場合はこんなことを意識してやっています。

自分の意志で決めたことです。

ダルクなどに比べるとかなり緩いけどね。

(つづく〉

 

 

 

 

 

幻覚、幻聴、フラッシュバック②

幻聴は…幻覚は…。

幻聴かもと思われるものは何度か体験してます。薬物が身体に入っている時に起きた現象ですが、ドアの外でおばさんたちの話し声が聞こえたような聞こえないような…。

いつも自宅で起きる現象ですが、モモにはこれが幻聴なのか、外の風などの音なのかよくわかりませんでした。

知り合いで幻聴が聞こえる人がいて、その人が言うには「モモさんが何か話してるのが聞こえたとか」「こう言っていた」とか、はっきり聞こえるそうです。一時つきあっていた女性もそうでしたが、一晩中起きて薬物を追加しながら使用している時に幻聴が聞こえてたと言っていました。ニュースなどで不可解な事件があると、逮捕された犯人が「声が聞こえてきて命令された」とかあるでしょ?その犯人が薬物を使用してたかどうかはわからないことが多いですが、やっていたのかな…。

すご〜く古い話しですが、最近本を読んだので取り上げます。

昭和の大事件「深川通り魔殺人事件」。

1981年東京の深川で4人を殺傷した通り魔事件です。今の若い人は知らないと思いますが、当時はドラマにもなるほど社会に衝撃をあたえた事件らしいです。犯人は川俣軍司。

本の表紙にあるイメージ写真やネットで見れる逮捕時の写真を見ると年配の中年男性に見えましたが実際は29歳の男性。

川俣軍司は薬物依存症者でした。覚醒剤です。

取り調べでは、自分を苦しめる黒幕が自分の頭に電波をとばしたり、テープに録音した声をずっと流していたようなことを言っていたようです。幻聴が聞こえていたんだと思います。

裁判では精神疾患の有無などが争われ、判決は無期懲役。どこの刑務所がわかりませんが今も服役中とのこと。4人も殺傷して何故死刑じゃないの?と、疑問を持った方は佐木隆三さんの本「深川通り魔殺人事件」を読んでください。

時代が古いですが、覚醒剤の尿検査のことも詳しく書かれていました。

裁判で川俣軍司は犯行当時、覚醒剤は使用していないと最後まで答弁していたとあります。

逮捕時、尿検査で陽性反応が出たようですが、刑が確定した後もそれを貫き通したそうです。

本の最後の方に、覚醒剤をしてないのは本当で、社会に対しての違法薬物抑止効果のために、覚醒剤を使用したことで事件を起こしたことにしたのかもしれない…ともありました。

 

幻覚は一度だけあります。

幻覚が見えていた人はモモのまわりにはいませんでしたが、薬物を使用して何日も寝てないと見えるらしいと言ってる人がいました。

薬物を使用した翌々日。

睡眠も少しとれたので、残り少なくなったネタを朝から使用しました。懲役を経験後は薬物を摂取して外出することはほとんどなかったので、その日も自宅でお遊びしました。

一度追加したけど、量は微々たるもの。

夕方、何かドアの外が気になりドアスコープを覗く…。よく一緒に使用していた人がやっていた行動なので、もしかしたら依存症者特有の行動かもしれません…。

音を立てずにドアに近づきドアスコープを覗くと、外に誰かがいるように見えました。しかも小声で何か話してる。

「え!警察?」

静かに後退りしてベランダ側の磨りガラスを見る。サッシを開けて外を見たけどいつもの風景。恐る恐る再びドアスコープを覗くと太り気味な女性がいるように思えました。

まだ外は少し明るさもありましたが、テレビを消して部屋の中でじっとしてました。

モモは3回の逮捕がすべてガサ入れおはよう逮捕だったのですが、1度目と2度目はドアを開けたら刑事たちが入って来たので、ドアの外に警察がいると勘ぐり始めてました。

そのうち外は暗くなり、玄関の小さな明かりだけで部屋には電気をつけず、暗い部屋の中でいろいろ考え始めます。

「ベランダ側は誰もいないから今ならベランダから逃げることができるかも…」

そしたらベランダ側からも声が少し聞こえてきたような気が…。不安になり窓を凝視すると、部屋の小窓に何やらパインダーのような物が置かれた影が見えて、人間の指が窓を触るのが見えました。

「ヤバい、どうしよう…包囲されてるかも」

たしかに見えていました。

小窓は段ボールの様な物でちょうど半分くらいを目張りされて、ベランダ側のサッシにも何か立てられかけて人のヒソヒソ声がする。

自分でも、何してるんだろ…っと自問自答しながら部屋の中を抜き足刺し足で歩いていました。いろいろ考えて思いつき、近所に住んでいて普段から仲良くしてもらっているおばさんに電話した。

「すいません、変なお願いなんですが、ドアの前に誰かいるようなんですが、確認してもらっていいですか?」と、丁寧にお願いしました。

おばさん、快く頼まれてくれて確認してくれたら誰もいないとのこと。ベランダ側にも誰もいない。そこでまた勘ぐり始めます。

「おばさんは、きっと警察に口止めされてるに違いない…あぁ〜また逮捕されるんだ〜」

もう逃げ場はない。そこでモモがとった行動は…残りのネタを全部食べることでした。

量もあまりなかったので何も変化なく、しばらくじっとしていたら家族からの帰宅メール。

メールや電話のやりとりもしていたので、心配しながら帰って来ました。

ドアの鍵が開く音がして家族が帰宅。

「誰もいないよ?」

そうです、すべて幻聴と幻覚と勘ぐりでした。

 

幻覚のイメージはテレビや映画の再現ではモヤモヤした感じでしょ?モモが初めて見た幻覚ははっきりしていてリアルでした。

すべて脳が起こしている現象ですよね。

後で考えてみると、それでも冷静な行動をしていたと思います。外に逃げたりしなくてよかった…外に出てたら挙動不審者で本当に捕まっていたかもしれないです。

その時は過度な薬物使用でもなかったし、多少は寝不足だったかもしれないですが、幻覚が見えたのはショックでした。

知り合いに話すと「それ、ヤバいですよ」って

言われました。自分も言うセリフだと思いますが、それ以後、使用していても幻覚を見ることはありませんでした。

 

先日、大学生が飛び降り自殺をした報道がされていました。そして体内から大麻成分が検出されたと言われています。

テレビ報道なので真偽は不明。

ネットでは大麻も幻覚や幻聴があると書かれています。

それが本当なら、その大学生はどんな幻覚幻聴を体験して飛び降りたのか?

幻覚、幻聴、フラッシュバック①

幻覚、幻聴、フラッシュバック!

幻聴、幻覚、フラッシュバック!

メロディをつけてシャウトしたら、

韻を踏んだノリのよいラップが歌えそう…。

 

モモの薬物使用歴は10年以上になりますが、

フラッシュバックらしきものは二回ほど経験しました。その時の症状がフラッシュバックだったのか、何か他のものなのか今でもわかりません。フラッシュバックをネットで調べてみると、基本的には幻覚剤の使用によって体験したものが、薬物を使用しなくとも突然現れる症状のことらしいです。正式には「幻覚剤持続性知覚障害」というらしい…。

日本では覚醒剤による精神病の再発をフラッシュバックと言ったりするようですが、世界的な

知見ではフラッシュバックという名称は当てはまらないようです。日本は適当だよねぇ〜。

 

モモが経験したものをフラッシュバックだと思った理由は、薬物を使用してないのに使用した時のような症状があったからです。

でも、気持ちいいとか多幸感を感じたわけじゃない。ちなみに幻覚剤のフラッシュバックは「気持ちいい」も感じるそうです。

ネットにある覚醒剤のフラッシュバックは、長い期間断薬していても、ストレスやアルコールを大量に飲むことで起きることがあるとあります。モモの時もたしかにストレスはあったと思います。非常に蒸し暑い場所に長時間居続けたのが原因だと思います…。もしかしたらただの脱水症状かもしれないけどね…。

その時は完全シラフで、特に体調が悪いわけでもなかったです。蒸し蒸しするなぁ〜と思っていたけど我慢してた。

そしたら急に全身がソワソワしてきておちつかない…。なんだか気持ち悪くなってきた…。

そのうち全身からじと〜っと汗が出てくる。

冷や汗っていうやつです。

「ちょっとおかしい…」

自宅が近くだったので、未練タラタラその場を離れてすぐ帰宅しました。エアコンが効いた部屋でしばらく休んだら治りましたが、ソワソワした感じや全身が痺れる感じなど薬物使用時のアタリに近いものがあったので、これがフラッシュバックかな…と思いました。

未練タラタラ?

エアコンがあまり効いてないパチンコ屋でジャグラーを打っていたのでした(^_^;)。

あとの一回は新幹線に乗車していた時でしたが、やっぱり蒸し暑さと狭苦しさを感じていて同じような症状が出ました。その時は新幹線のデッキに倒れ込みしばらく横になりました。その時は女の車掌さんだったのですが、優しい人で心配して何度も声をかけてくれて医務室に行くように言ってくれたのですが、動けなかった…。デッキに寝ているのも許してくれたので、「すいません」「すいません」と言いながらしばらく冷たい床に身体を押しつけるように横になっていたら治りました。

どちらも蒸し暑さや狭苦しさなどがあって、身体を冷やすことで回復したから、ただの脱水症状だったかもしれませんが…。

モモはアルコールを飲みます。そんなに量は飲まないし、ちょっと飲み過ぎたかな…と思っても先に書いたような症状は出たことはありません。やっぱりフラッシュバックじゃないのかな?ネットにはやめて10年経っても突然フラッシュバックの症状が出ることがあるとあります。この先出ないでほしいですね。

(つづく)