薬物依存症からの回復を目指す

モモちゃの言いっぱなし

依存症外来

最近、薬物依存症専門病院へ行ってきました。

これからも通院を続ける予定です。

 

薬物依存症専門の病院に行くのは実は三度目。

一度目と二度目は、薬物をやめるために行ったというよりも、裁判での心証を良くするために行ったというのが本当のところ。

今回は薬物依存症の治療と回復のために、行きました。

 

薬物依存症は、脳の病気ですよね。

覚醒剤などの違法薬物は、精神に異常をきたすとありますが、精神の異常は脳の異常だとモモは思います。異常というのも適切な言葉ではないような気もしますが…。

医療機関では症状に合わせて受診する科が分類がされてますが、精神と脳は同じものだと思ってます。

もちろん素人考えですから、厳密には分類されるべく分類されているのだとも思いますけど。

今回行った病院は都下にある病院ですが、

乗り換えなしで行けたからよかった^_^。

駅からもそんなに離れてないので尚更よい。

病院に受診希望のメールをしたのは約一ヶ月前。

やっぱり日本で最先端の依存症外来だから予約もたくさんあるみたいでした。

受診日の二週間前に受診意志の確認がメールで来たので、その意志を返信。

予約時のメールを含め、三度くらいメールのやりとりがありました。

対応がちゃんとしてると感じた。

今までに行った病院も、決して適当だとは思いませんが、個人病院ならではの軟弱さは感じていました。

 

駅から徒歩で7分、病院は東京ドーム3個分の敷地に建てられていて、大きな建物が少し見えて来たけど、正門はまだ先のほう。

この日は本降りの雨で、雨の中を歩いて行きました。家族も来てくれた。

病院は横に長くて二階建て、正門から正面玄関までも少し距離があって、タクシー乗り場や送迎バスの発着所もありました。

 

玄関を入ると、中も広い!

「うわぁ〜病院だよ…ここ…」

紹介状が必要になるような大きな総合病院と内部はあまり変わらない気がしました。

ここも基本紹介状が必要ですが、料金を負担すれば受診は可能です。

患者さんの数は違うものの、初診受付から診察受付まで、大病院と何ら変わりない。

自動精算機や再診受付の機器もありました。

床に色分けされた道案内の線を辿りながら、ここは病院で、自分はやっぱり患者なんだと自覚してました。

診察室もたくさんあって、たくさんの人が診察を待っていました。

薬物依存症外来ですからね、奇抜に見えちゃう人は同族かと思ってしまったり、若くて綺麗なお姉さんがいると、この人ならスリップしちゃうかも…なんて🫣まだまだ頭の中には薬物が染みついているようです。

 

予約時間から10分すぎた頃にモモの受付番号が呼ばれたので、診察室の前に行って、入っていいのかわからずに右往左往していると診察室のドアが開き、見知った顔がありました。

モモの初診を担当してくれるM先生です。

もちろんモモは初対面ですが、先生の事はよく知っていて、YouTubeに出演されてる動画も見てるし、M先生が書いた薬物依存症の本や、翻訳、監修をされてる本もたくさん読んでいます。M先生はあの清原さんの主治医だったと思います。

この病院にM先生がおられるのは知っていましたが、初診でお会いできて診察されるとは思っていませんでした。

何故なら動画などで、初診は部下が担当するようなことを言われてた気がしたからです。

 

診察室にはM先生と記録担当の女性がいました。白衣を着てたから看護師さんかな…。

挨拶をして椅子に座って面と向かうと、やっぱりM先生でした。

最初に「…さんは、私の本を読んでくださってるそうですね?」みたいなお話しから始まりました。

最初、受診希望のメールを出した時に、現状のあらましを書いて送信したのですが、そこにM先生著作の本を読んでいることを書いていました。それをきっかけにお話しを始められたのですが、メールもチェックされてるんだと思うと、自然に信頼感が湧きました。

聞き覚えのある声で、わかりやすく丁寧に話してくれて、モモが話したい事や、聞いてほしいことを上手く引き出そうとしてくれてたと思います。

なぜ、病院を受診する気になったのか?

それは聞かれなくても話そうとしていたことです。

今までのブログの記事を読んでくれた人はわかると思いますが、モモは一人じゃないです。

薬物依存症を理解してくれようとしてくれる家族がいます。その家族が、薬物に渇望するモモの姿を見て、共依存になるような行動がありました。そこでスリップしてしまえば、それを必ず繰り返すことになる。

しかも家族まで巻き込んでしまう。

さすがにヤバいと思いました…。

それを先生に話すと、

「ある意味薬物を勧めるような真逆のやり方で、いい方向に向かったのはラッキーだった」と言われました。

「ただし、それは一度しか使えないね」

とも言われました。

すごく的確な言葉だったと思います。

責めるでもなし、同情するでもなし、冷静に判断する医師の言葉だと思いました。

M先生の違法薬物に対する考え方は、動画や本で何度も見聞してるので、最初から最後まで同じ価値観で会話をしていたような気がします。

スリップのことを話した時は、

「逮捕されなくてよかった」

「刑務所に入ることほど無駄なことはない」

そのようなことを当たり前のように何度も話されていました。

モモの両親の事、薬物の使用歴、逮捕歴、刑務所の事、ブログやX(Twitter)の事などたくさん話したと思います。

モモの今の精神状態は出所時のクリーンな状態に近いのですが、それを維持できている繋がりも、まわりの環境も、いつまでもいい状態で続くとはかぎらない。

悪いことや負担になることが重なると、スリップする可能性は高いとも言われました。

 

最後にM先生から勧められたのは、グループプログラムへの参加でした。

画期的な治療法もなく特効薬もない薬物依存症だから、現状もっとも効果があると思われる回復プログラムを勧めてくれたんだと思います。

その話しが出るのは何となくわかっていたので、モモは今までに経験したNA参加や臨床心理士との面談のことを話し、自分にはグループでのプログラムは合わない旨を伝えました。

M先生は、「それではしばらくの間は近況報告に来てください」と言われました。

 

ちなみに臨床心理士との個人面談は、保険適用外なので、すごく高いそうです。

 

終わってみると、一時間以上話していました。

最後の最後まで、刑務所に入ることほど無駄なことはない、人生の時間がもったいないと言われていたと思います。

次の予約日を決めて、家族と一緒に挨拶して診察室を出ました。

 

X(Twitter)にポストした尿検はありませんでしたが、性感染症などに罹患してないか調べるための血液検査がありました。

病院に行ったことで、改めて自分が薬物依存症のクライアントであることを自覚しました。

病気に罹患したからには、医師の助けを受けながら自分で治療していく責任があります。

それはどんな病気にも当てはまることだと思っています。

病院に行ってすぐ何かが変わる訳じゃないけど、回復を目指すなら行くべきだし、モモは行ってよかったと思います。

 

まだスタートしたばかりだけどネ。

 

※NAとはナルコティクスアノニマス

 

 

 

 

 

 

 

三人の弁護士①

モモは三度の逮捕により、三回の裁判を受けました。そして、三回とも国選の弁護人に弁護を依頼しました。最初は国選弁護制度などまったく知らなかったので、刑事に促される形で弁護士への連絡をお願いしました。

連絡をした翌日に来てくれたと記憶しているのですが、弁護士という職業の人に会うのもモモには初めてのこと、何を話すべきかもわかってなかったと思います。

30代前後の若い弁護士さんでしたが、会った瞬間から厳しい表情をされていた印象があります。

「…さん、覚醒剤をやめれますか?」

最初にこんなことを聞かれたかな…。

いろいろ話していくうちに、薬物事犯を扱った経験は数多く、しかも担当した被告人のほとんどが再犯を犯し、薬物事犯に関してはあまり被告人を信用されてないようでした。

「やめるつもりです」

そう答えたと思いますが、その時は逮捕され留置場にいることや、取り調べされている自分の状況に困惑してたので、ちゃんと返答できていなかったと思います。

本当に、モモ、何も知らなかったです。

無知ですよね。

弁護士さんは、裁判までの一般的な流れを話してくれて、執行猶予の事も教えてくれました。

薬物事犯の場合、営利や大量所持でなければ余程のことがないかぎり執行猶予になります。

 

まず最初に依頼したのは、家族と連絡をとってもらうこと。留置場には官物が貸与があるので生活は一応できるのですが、替えの下着や差し入れの事などをお願いしました。

弁護士さんからは、裁判に提出する反省文を書いておくようにと言われました。

 

最初の印象は厳しい顔で取っ付きにくい印象でしたが、留置場にも連絡をすれば来てくれて家族への対応もちゃんとしてくれる面倒見のいい人だったと思います。

保釈請求の手続きも普通は家族がやらなくてはならないのですが、全部やってくれました。

これ、珍しいことみたいです。

保釈されて弁護士事務所に行くと、笑顔で迎えてくれて体調も気にしてくれました。

留置場では面会室で座ったとこしか見てなかったので、事務所で対面すると背丈の小さな人でした。

反省文の清書を書き、裁判当日の打ち合わせをしました。

ほぼ間違いなく執行猶予になるはずですが、実刑になる場合もあるような脅しの言葉を、モモを戒める意味で言われてたと思います。

 

裁判は、争う裁判ではないので反省の意を示すのみ。弁護士さんは体格に負けず威厳ある態度で弁護してくれたと思います。

判決は1年6ヶ月執行猶予2年。

誰が弁護人でもこれは変わらない…判例通り。

 

二度目の逮捕の時に家族が連絡をしたようですが、お金がかなりかかるから国選に頼んだ方がいいと言われたそうです。

調べてみると、薬物事犯の場合100万〜200万とのこと。国選は接見回数などで報酬額が変わるそうです。

 

一人目の弁護士さんは、ちゃんとお仕事された方です。

(つづきます)

 

 

 

職質

モモの職質経験は一度。

新宿歌舞伎町の職質通り…じゃなくて^^;

職安通りで職務質問されました。

職安通りは、東京都の新宿と新大久保の間、新宿よりで歌舞伎町の北端に位置する通り。

歌舞伎町と百人町を分け、歌舞伎町には繁華街、百人町にはコリアンタウンがあり、人通りが多く、警邏中パトカーもよく見かける場所です。

モモが昔、歌舞伎町でよく利用していたラブホに行く時に通っていた道ですが、最近はコリアンタウンにお気に入りのキムチを買いに行く時に利用するくらいで、年に数回。

職質された日も、キムチを購入するためにお買い物に行った時でした。

 

その日は家族と一緒だったのですが、お仕事が終わってから駅で待ち合わせしてたので、夜の18時くらいだったと思います。

ちなみに初犯で逮捕され執行猶予中。

歌舞伎町側を歩いていると、交差点にパトカーが信号待ちで止まっているのが見えました。

それまでも、使用している時や所持している時にパトカーに出くわすことがありましたが、内心多少の動揺はするものの、特に意識しないように一瞥してスルーしたり、スマホを取り出したりしてやり過ごしていました。

実は、この一瞥…よくないんですよね⁈

その時も意識してパトカーを見て、すぐ視線を逸らしましたが、助手席の警官と一瞬目が合いました。そのまま信号を渡り切り、パトカーも通り過ぎたと思ったのですが、しばらく歩いていたら後ろから「ちょっと、すいません。ちょっといいですか?」と2人の警官が声かけて来ました。30代くらいのベテラン風と、若い目つきの悪い潔癖そうな警官。パトカーに乗っていた警官です。

所持はしていませんでしたが、使用は5日前。

尿検されたら陽性になるかもしれない時期。

家族は使用を知りません。

「何かあったんですか?」

すっとぼけて返答してましたが、言われるがままに所持品検査とポケット検査。

その時は、所持品検査で物が出ないと尿検まではないとたかを括っていたので、素直に応じました。そうとは限らないみたいですね…。

身分証の提示を求められたのでのすが、身分証はないキャッシュカードしかないと返答…。

素直というより馬鹿正直ですよネ。

名前から前歴がわかり、もっと細かく調べられることになりました。と、いうより、最初目が合った時点でわかってたそうです。ベテランの警官は、薬物を使用してる人の顔を見たらすぐわかるそうです。特殊能力ですよね。

ベテラン警官がモモの身体検査をしながら、股間を指差して

「ここ、少し膨れてますよね?」

「大きいんだからしょうがないでしょ!」

なんてことは言いませんでしたよ😁

「靴下脱ぎましょうかぁ〜?」

懐中電灯で腕捲りした両腕を丹念に見られて、

注射痕を探したが見つからなかった。

見つかるわけないじゃん、注射痕は無茶な打ち方しなければ3日で消えます、モモの場合。

ベテラン警官さんは最初から最後まで低姿勢のお願いモードで、若い警官の方はずっとモモのことを睨みつけていたと思います。

とりあえず何も出なかったのと、協力的に対応してたので何もなく終わりました。

うちの家族は気が強いので、職質されてる間ずっと警官にボヤいてくれていたのですが、去り際の警官に捨て台詞。

「他にも悪いヤツいっぱいいるんだから、そっちを早く捕まえてくださいよ〜!」

2人の警官は軽く頭を下げて去りました。

終わった後ホットしましたが、唇が乾ききっていました。

職質はこの一回きり。

それ以降、警官やパトカーに出くわしたら、

見ない!一瞥しない!を、意識していました。

今もそうです。

 

今は職質動画がたくさんYouTubeにアップされていたり、ネットにも対処法などの情報があるよね。前はよく見ていたけど、傲慢な警官の職質は見ていて腹立たしいので、最近は見ないようにしています。

経験ある人もいると思いますが、やましいことがなければ素直に協力してあげた方が楽そう。

やましいことある人は出歩かないのが一番。

※モモはラッキーでしたが、前歴がある人が職質された場合、あやしい物を所持していなくても尿検までもっていかれる可能性が高いそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

市販薬でキ◯る⁈

覚醒剤の成分は市販薬にも含まれています。

詳細は省きますが、覚醒剤の原料になるエフェドリンなどが風邪薬や咳止めに含まれているそうです。微量なので処方通りに飲めば問題はないけど、大量に飲んだらラリれるそうです。

今、若い人の市販薬依存や、それによるオーバードーズが問題になってますよね⁈。

覚醒剤は戦前からあり、戦後、市販薬として販売されていたこともあり、今もネットには情報が溢れているので、使用する人はある程度の知識を持って使用しますが、市販薬となると始まりがいつからなのか、何を摂取しているのか?モモにはまだ未知でわからないです。

一昔前リタリンって名を聞いたときには、シャブにハマってた時期だったのもあり、スルーしてた。そもそも薬物依存症の始まりは医者が処方した痛み止めなどの薬が始まりだったような気がする。

最近のデーターでは、市販薬依存症者の数が、2012年から2020年までで約6倍以上に増えているそうですが、何人の6倍か調べてもわからなかった。ただ、未成年者60人に1人の割合で市販薬でラリった経験があるとのこと。

覚醒剤より多いよね⁈

違法薬物だと捕まるので、市販薬を代替えで使用する意味で増えているのか?

それとも市販薬の方が安く簡単に入手できて、自分の身体に合っているからなのか?

それともそれとも仲間に勧められて断り切れずにやってしまったのか…。

どちらにしても、大人を含め使用している子供たちは、やっぱり生きづらさを抱えた人間ですよね?

興味本位でやる人もいるかもしれないけど…。

 

最近、新宿に何度か行くことがありトー横近くを通りました。テレビ報道やYouTubeで放送されていた場所に、たむろしている子供たちも実際に見ました。

あそこにいる人間たちも、何かに繋がりたいから集まっているんですよね…きっと。

寂しさや辛さや傷を背負って集まって来て、何か楽しくなったり癒されたい気持ちがあって、そこに薬物が入り込んで来たんだと思うのですが…覚醒剤は逮捕されるリスクがあるから市販薬でラリる。

あそこに集まっている人間たちを見て、アメリカのケンジントンがダブります。

違うのは、繋がりが最初で、薬物はあとからだと思いますが…。

使用している薬物が違うのでゾンビにはなってないですが、仲間に言われるがままに予備知識もなく摂取しているから依存症やODになるんじゃないかな…。

正直モモは、市販薬を大量に飲むのは覚醒剤よりも身体に悪いと思います。

 

政府はこの問題に対して、また法律で対応できると思ってるようです。ドラッグストアに規制をかけることや、消費者の年齢確認などをしていくようですが、いくらでも抜け穴があり解決する法改正には思えないです。

 

依存症者や、生きづらさを抱えた人間たちへの助けはやっぱり民間頼りになるんですね…。

市販薬依存症のこと、もう少し勉強します。

 

 

幻覚、幻聴、フラッシュバック③

幻覚、幻聴についてお話しするのは3度目になります。以前掲載した①と②は、モモの体験から書き出したものです。

モモの薬物使用歴が10年以上とはいうものの、自分なりに量や回数を調整しながら使用していたし、現在は回復を目指してやらない日を続けているので、薬物による幻覚や幻聴、フラッシュバックは今のところ出ていません。

頻繁に使用していた時期も、自分がおかしくなっているような自覚もありませんでした。

 

使用が常習的になっていった頃、ある人と定期的に会い使用することがありました。使用量は少なく、お泊りして朝帰りしても普通に食事ができていました。

ある時2人で、

「これ(覚醒剤)、いつまで続けるの?」

みたいな話しをしたことがあります。

モモは始めたばかりだったけど、お相手は、

モモより少しばかり長かったのかな…。

もう、やめないといけないように感じていたのかもしれません。

「頭が、おかしくなりそうだと思ったら、やめないとね」

「そうだね、そうなる前にはやめないとね」

浅はかな会話ですよね…⁈ 

まだ楽しくて、素晴らしい薬に出会えたと夢中になってた時期でしたから、やめるなんて考えはこれっぽっちもなかったと思います。

その人は一人暮らしで、半年くらいお付き合いがありましたが、「薬物をやめるため」と言って実家に帰郷しました。

でも、結局は地元でも使用はやめられなかったみたいです。

 

薬物を使用して頭がおかしくなるということはあまりないと思いますが、薬物を使用しすぎて頭がおかしくなることはあります。

これはモモが何度も言っていることですが、身体に入れる物質は、薬物だろうが食物だろうが飲み物だろうが、過度な量を摂取すれば必ず副作用があるということです。典型的なのはオーバードーズですが、そこまでいかなくても、幻聴や幻覚、妄想を抱くことがあります。

覚醒剤は中枢神経系に作用します。

用法用量を守らずに無茶な使い方をしていれば、神経細胞を壊すと言われています。しかも、その量は人よっても違います。

モモが使用していた時は、初心者は3、少しばかり馴染んだら5、レギュラーは8〜10なんてのがありましたが、初心者の量の半分くらいでも死亡した例があるのを聞いたことがあります。薬物はアルコールと同じで、その使用する人の体質によって効果の度合いが違います。

過度な量、回数を使用すると自分をコントロールできないような副作用があると思います。

そういった過度な使用で、奇行を体験した方の懺悔や後悔の話しはYouTubeなどにもあるので見てみてくださいネ。

 

モモのまわりにはあまりいませんでしたが、

この人ヤバくない⁈、って人…いました。

ある日、三人で使用してた時に、みんなで同じ量の覚醒剤を摂取しましたが、一人だけ「少ないからもう少し足したい」と言い出し、10入れたいと言われました。大丈夫かなっと心配はありましたが、希望通りに摂取させるとヤバいことに…。素っ裸のままドアスコープを覗きだした…(これはいずれモモもやるようになります)。そしていきなり「暑いから外出する!」と言い出した…しかもスッポンポンで!

家主さんと協力してなんとか落ち着かせ、少し休ませてタクシーを呼んで帰宅させました。

初めての事だったのでモモは困惑してしまったのですが、家主さんは経験があったようで、上手く対処してくれました。

「知らない人呼ぶのは嫌なんだよね…あんなのたまにいるからさぁ…」

このことはモモにも責任があったことなので、

よ〜くお詫びして、その後も何もなかったで良かった…。

あとは、メールのやりとりで被害妄想がある人や勘繰りが強い人もいましたが、そういう人にはやんわりとお断りメッセージをして、会うことはなかったです。

でも、家族に対してのモモの勘繰りはあったと思います。普通じゃ考えられないような酷い言葉を言ったり、酷い態度をとって、辛い思いをさせてしまったと思ってます。🙇🙇🙇

 

一大事だぁ〜!ってのは、上に書いたことくらいだったと思います。

いつから頭がおかしくなり始めるのか…

そんな判断は自分ではできないョ。

判断できたとしても、自分の意志でやめることなどできませんョ!

過度な薬物使用が、身体や脳に悪い影響を及ぼすことは実際にあります。特に脱法ドラッグやデザイナーズドラッグは適量でも精神障害になってしまう場合もあります。一時期、脱法が流行ってた頃にいろんな事件があったよね。

薬物摂取して事故を起こした運転手が、ヨダレを垂らしてた映像…怖かったです。

「トー横」が注目されてテレビが取り上げ、やっと認知されましたが、市販薬のODも昔からあったんだよね。

 

モモは毎日使用するとかではなかったし、かと言って、たまポンでもない少し緩めな薬物使用だったはず…な、の、で、

ブログの記事もそんな雰囲気になっていると思い、自分と薬物使用経験のない方たちに釘を刺すつもりで記事を追加しました。

これでも緩いかもしれないけど…

どうか、お役に立ちますように^_^

 

 

 

 

 

 

トリガー(引き金)

薬物を使用したことのない人にはなんてことない物が、薬物依存症の人には渇望の引き金になることがあります。

トリガー、引き金とは、薬物を使用していた時に使用していた道具や場所、内的精神状態など、薬物のことが頭に浮かんでしまうきっかけになるようなものです。

モモの場合は、よく使用していた場所が自宅だったので、どこもかしこもトリガーだらけ。

薬物そのものを目の前に出されたら、薬物依存症の人は必ずやってしまうと言います。

もちろんそうでない人もいますよ😯

 

今は身近にネタ(覚醒剤)もポンプ(注射器)もないですが、ペットボトルやストロー、静注時に座っていた椅子に座ることでも薬物のことが頭に浮かびます。

いつも使用する時は、必ずお風呂に入ってから摂取していたので、お風呂に入ると使用時のことが頭の中を巡ります。特にモモの場合は変わった性癖があって、モモ自身の素足や裸体を見ることで性的な刺激を感じてしまうので、お風呂はトリガーに浸かるようなものです。性癖のことはまた別な機会にお話ししたいですが、そういう性癖を「オートセクシャル」というそうです。あとお風呂兼トイレの芳香剤。匂いもりっぱにトリガーになります。ラベンダーの香りだったと思いますが、家族に話して香りを変えてもらいました。今はレモンの香り🍋。

今は薬物のことを考えても、すぐ渇望に結びつかないような行動をしていますが、いつでもスリップする危険があると思ってます…。

 

コロナ流行後、ワクチン接種が始まった時にテレビで注射器の映像がたびたび出ていましたよね?あれも薬物依存症者にはトリガーの一つです。モモは服役中でしたが、独居で見ながら心臓がドキドキしたのを覚えています。

でも、刑務所では渇望しても手には入らないからスリップはしない。最初は眠れなくなったりもしたけど、毎日毎日見てたから、そのうち慣れて湧かなくなりました。清原さんもYouTubeで言ってたよね⁈

服役中に、出所して帰宅したら何をするかいくつか決めてたことがあって、その一つが自宅に隠してあったポンプを処分することでした。

帰宅した翌日、一人になったら隠してた場所から出してバラバラにしてトイレに流しました。

 

仮釈放後、霞ヶ関のプログラムに月一で二年間通いましたが、自宅と霞ヶ関の往復で、よく薬物使用していた新宿は経由するものの、トイレも含めあまり寄り道はしないようにしていました。薬物を購入してた時、場所は毎回違っていたのですが、購入したら最寄りの駅やデパートのトイレですぐ摂取してたので、山手線や地下鉄のトイレに入るのもトリガーになります。

今でも、デパートの広めの個室に入ると「ここならゆっくりできそう…」なんて思ったりしちゃいます。浅草もそう、池袋もそう、大塚、駒込、上野、大久保…キリないね^^;。

 

あとはネット…。

強力なトリガーになると思います。

テレビの薬物事件報道もトリガーになりますが、ポルノ系サイト、掲示板、SNSなど、ネットは使い方しだいで一気に渇望に向かうトリガーになると思います。モモがハマってた時は、薬物を摂取する動画や、摂取してセックスをする動画を見ていました。見ると、なぜか身体が震えてたと思う。

 

薬物依存症は完治する病気ではないので、再発再使用をしないようにやるべきことがあります。「トリガーを避ける」もその一つです。

ここに上げたのは外的なトリガー、外からの刺激に脳が反応してしまうもの。モモの場合、浮き出た血管もトリガーになるぅ…。

完全に避けることはできないですが、お風呂の芳香剤を変えたり、連想させるものを排除したり、薬物関係の知り合いとの連絡を断ったり、外出もなるべく家族と一緒だったり、ネットと繋がっても薬物関連のお誘いメッセージは削除したり…。

モモには、昔と若干違う生活なんですが、

これって実は普通の生活なんですよねェ〜⁈

なんとか無理せず続けていけるかな…

 

 

 

 

薬物を知ること

覚醒剤大麻、その他の違法薬物をテーマにしたサイトには、その違法薬物の使用を助長するものではありません的な注意書きが表示されていたりしますよね⁈

もちろんこのモモのブログも薬物使用を助長するものではないですよ😌

 

ブログを立ち上げた時の最初の記事にも書いていますが、一番は自分自身のため。

そして同じ状況にいる人たちと繋がるため

🪢

薬物とは縁がなかったけど…

今はとても薬物に興味ある〜ぅ!って人に、

モモの体験を通しての薬物のメリット、デメリット情報を伝え、薬物依存症が病気だということを一人でも多くの人に知ってほしいからです…。基本的には言いっぱなし!

 

覚醒剤取締法」も何度か改正されているようで、以前は「覚せい剤取締法」でした。

何が改正されてきたかは、また別な記事で書きたいと思ってますが、ずっと厳罰指向は変わっていません。モモはこの法律こそが、薬物依存症者とその家族を苦しめている要因だと思っています。

今の日本では、違法薬物を使用した場合、厳罰で対応するのが当たり前だと考える人が大半ですが、それで問題が解決するとも考えていないと思います。そもそも社会は、あまり関心がないようにも思います….

芸能人が逮捕されたりすれば、待ってましたとメディアが取り上げてテレビで連日放送しますが、いつの間にか忘れられます。

そのテレビにコメンテーターとして、依存症に詳しい人やダルクの人が出演するのを見たことがありますが、違法薬物に依存すると「自分の意志ではやめられなくなる!」とは言うものの、薬物依存症は刑事罰では解決しない!

厳罰より治療に繋げるような社会が必要だ!

そんなコメントは聞いたことがありません。

 

薬物依存症について啓発活動をしている精神科の松本俊彦医師が、依存症の番組で薬物依存症というものをわかりやすくお話しされていました。今の状況を変えるには社会が変わらないといけない、そのように言われてたと思います。

モモが共感する考え方の一つです。

 

世界的には、厳罰から治療へとシフトチェンジしている国が増えています。ポルトガルではすべての薬物が合法(非刑罰可)です。それによって薬物使用者が増えてるかというと、一時的には増えたものの、それ以後は減少傾向にあるとのことです。ハームリダクション政策も成果があり、エイズやOD(オーバードーズ)での罹患率や死亡者もかなり減り、薬物依存症者やその家族などへのスティグマが緩和されているようです。

誤解ないように付け加えますが、ポルトガルも所持する量によっては刑罰があります。覚醒剤は1gでライン引きされているようですが、1g以下の個人使用でも、逮捕はされないけど国の行政機関に出頭する義務があるようですよ。

 

覚醒剤を使用する人は、自身の腕に針を打ち込み💉毒性のある物資が混ざった薬物を注射します。被害者はいません。いるとすれば使用者本人です。自傷行為みたいなものです。

それなのになんで刑務所に入れられるの?

法律に違反したから?

だったらその法律がおかしいんじゃないの?

ポルトガルの刑務所の所長さんが、

「刑務所は、刑を受けていることを理解できる者が収容される所であり、それを理解できない場合には、治療を含め、必要な対応・ケアが行われる必要がある」と、言ったそうです。 

 

日本では、薬物依存症に対して、昭和の時代から刷り込まれた歪められたイメージがあります。今だに、街中で包丁を持って振り回す凶悪犯のイメージがあるようですが、それはメディアが極端に作り出したイメージだと思います。

 

 

薬物依存症は病気です、病気ということは誰でも罹患する可能性があります。

病気なら、原因を解明して→予防して→治療して→回復しなければいけません。そして再発しないように気をつけないといけません。

この病気は、自分の「治す」という意志だけでは回復できない非常に厄介なものです。

薬物依存症本人も含めて、社会の理解があってこそ回復への道がひらける。

 

モモは、そう思っていますよ…。