モモは薬物依存症に罹患する以前はギャンブルに依存していました。どれくらい依存していたかというと、今までのブログで何度も書いているので詳しくは書きませんが、X（Twitter）などにポストを投稿している人たちと同じように借金を抱え、その返済額に途方に暮れながらもやめられない日々を過ごしていました。
そう、ギャンブル依存症でした。
仕事はしてはいるものの、当時のサラ金の利息は今よりは高く、音楽活動が下火になる中、アルバイトの収入だけで返済していくのは焼石に水のようでした。
ギャンブル依存症に罹患していたのでしょうが、当時はそんな知識もない。
毎月、返しては借りて返しては借りてギャンブルをする日々。借金は５〜６社で３００万円を超えていたと思います。
あの頃は、テレビでサラ金地獄という言葉が乱舞し、支払い不能者の自死や夜逃げが話題になっていて、サラ金に３００万円も借金をしたら返せすことは不可能とも言われているのを聞いたこともありました。
借金をしてる人間ほど変なプライドがあるもので、家族に何度か債務整理を勧められていましたが、バイトの収入でなんとか支払いがまだ出来ていたのもあり、特に考えることなく「支払っていくから大丈夫だよ」と言いつつも、生活の面では家族に全面的に甘えていたのが現実です。
音楽事務所の倒産で音楽の収入は絶たれ、毎月のアルバイトの給料はほとんどすべてが支払いになくなる。毎月の給料日には新宿の雑居ビルを梯子して支払い、リボ払いなのでまた借りてギャンブルをする。支払いが遅れれば催促の電話がかかってくるので、前もって連絡をすれば耳の痛くなるような言葉を浴びせられる。そこに愛などなかったです。
もう典型的なギャンブル依存症ですよね⁈
依存症というワードが巷で聞かれるようになり、メディアなどで頻繁にニュースや特集が放送されるようになって、モモも何とかしないといけないと思うようになりました。モモは競馬競輪などの公営ギャンブルは全くやらず、パチンコやスロットにのめり込んでいたので、まずパチンコ屋に行く回数を減らしました。毎日を週一に、隔週に、月に一回に、三か月に一回に。これはある意味全く効果なし。
勝ってしまえば翌日に行ってしまいます。勝ち続ければ結局毎日行くようになり、結局持ち金すべてを取られてしまう。金額を決めてそれだけを持参して行っても勝ってしまえばやっぱり同じこと。なくなるまで続きます。
【胴元は巻き上げるために勝たせる】
パチンコ屋に行かないように自宅にスロット台を購入したこともありますが、ギャンブル欲を煽るだけでこれも効果はありませんでした。もう借金もできなくなり完済までの支払い計画を立て新たな借金をしないようにはしたものの、ギャンブルは止まらない。自宅にある金目の物を売り飛ばすこともあり、死ぬしかないと考えた事もあります。生きる望みは消えそうで消えない音楽活動のみ…。それも無期限停止状態になった頃にバイト先もリストラ。自暴自棄になることもなくギャンブルにのめり込む日々。
【債務整理をする】
仕事が出来なくなってから時間が出来たのもあり、何故か債務整理をすることを決めました。
電車のホームに掲示されていた看板を見て何故かやろうと決心。家族に相談してから一緒に
司法書士事務所に行き相談してみると、毎月のすべての支払いが止まりました。支払い金額がかなりの額だったので過払金請求をしたらマージンを引かれても１５０万弱くらいが返金されました。ずいぶん取られたけど、支払いがなくなったのと借金がなくなったことで精神的には楽になりました。それでもギャンブルは止まらなかった。
しかし、その後薬物との出会いがあり依存対象が変わります。
ギャンブルはほとんどしなくなります。ギャンブルで使うお金が惜しくなったんだよね…。
薬物と重なるところも多少はありましたが、やがて全くしなくなります。やめてからはほとんど興味もなくなり、今現在もやりたいとは思わない。お店の前を歩いても、トイレに利用することがあっても、もうやりたい衝動は起きなくなりました。
ギャンブルも薬物も依存症の本質的なところは同じだから依存症が回復している訳じゃないけど、ギャンブルはもう二度とやらないと思うし、借金することもないと思います。
ギャンブルをやめる方法は一つだけ。きっぱりやめること。やめ続けていけばいつの間にかやりたい気持ちがなくなった。
その時間はかなり長かったけどね…。
もちろん人によって違うとは思いますが、モモの場合はこんな不埒な道筋でギャンブル依存と借金地獄から抜け出すことが出来ました…。
ギャンブル依存症を自覚してる人は自助グループや病院に繋がる事でその病気を知り、そこで得た知識や情報をやめ続けるための糧にしたらよいと思います。
今のモモも薬物依存症をその繋がりを保つ形で回復させようとしています。
